マーケターの業業務委託は稼げる?単価相場や契約までの流れを解説
本記事は、リクルート・マイナビ・ビズリーチ等の広告も含みます。
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マーケターの業務委託案件を探すなかで、次のような悩みを持ったことはないでしょうか。


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目次
- マーケターの業務委託はできる?未経験からも可能?
- マーケター案件の単価相場
- マーケターの業務委託案件例
- 案件例1
- 案件例2
- 案件例3
- 案件例4
- 案件例5
- マーケターの業務委託案件探しにおすすめのエージェント
- マーケターが業務委託案件を探す基準
- ①自分のスキルに合った案件が多いか
- ②リモート可能な案件があるか
- ③高単価な案件が多いか
- 業務委託契約の主な種類
- 準委任契約
- 請負契約
- 委任契約
- マーケターが業務委託で働くメリット
- 自分の好きな仕事に集中できる
- 努力次第で収入アップが可能
- 自分で業務時間を決められる
- 人間関係のストレスから解放される
- マーケターが業務委託で働くデメリット
- 労働基準法が適用されなくなる
- 福利厚生が受けられない
- 仕事のトラブルはすべて自己責任
- 業務委託契約を結ぶには業務委託契約書が必要
- 業務委託契約書が必要な理由
- 業務委託契約で起きやすいトラブルとは?
- 秘密保持契約を結ぶ場合は秘密保持契約書を取り交わす
- 業務委託契約締結の主な流れ
- ①契約内容の詳細について話し合う
- ②業務委託契約書を作成する
- ③契約書の内容を共有し、認識の相違がないか確認し合う
- ④業務委託契約書を取り交わし、契約完了
- 業務委託契約の締結前に確認すべき条件
- 契約形態は何か
- 業務内容は何か
- 報酬についての記載はあるか
- 報酬以外に経費の支払いはあるか
- 稼働時間はどのくらいか
- 稼働時間精算幅外の控除・超過支払いについての記載はあるか
- 報酬の支払日はいつか
- 契約期間、更新の有無について
- 損害賠償の記載はあるか
- 不利な内容は記載されていないか
- まとめ
マーケターの業務委託はできる?未経験からも可能?
マーケターの業務委託は可能です。しかし、未経験からすぐに高単価案件を獲得するのは難易度が高いです。
案件獲得のコツとしては、フリーランスエージェントの活用が最も効率的です。エージェントは非公開案件を多数保有しており、あなたのスキルセットや希望に合致する案件を紹介してくれます。また、契約締結や条件交渉の代行もしてくれるため、頼りになります。
業務委託のマーケティング案件は、SEO、SEM、SNSマーケティング、コンテンツマーケティング、MAツール運用、ABテスト設計など多岐にわたる専門スキルが求められます。Google AnalyticsやLooker Studioを用いたアクセス解析、SQLによるデータ抽出、CRMを活用した顧客セグメンテーションといった実務経験があると、案件獲得もしやすくなるでしょう。
未経験から業務委託を目指す場合は、まずスクールや副業で実務経験を積む必要があります。ポートフォリオの充実が不可欠であり、具体的なKGI達成に向けた施策立案から実行、効果測定までのPDCAサイクルを回した実績をアピールすることが重要です。
マーケター案件の単価相場
単価相場 | 案件数 |
---|---|
0〜9万円 | 90件 |
10〜19万円 | 98件 |
20〜29万円 | 155件 |
30〜39万円 | 218件 |
40〜49万円 | 234件 |
50〜59万円 | 256件 |
60〜69万円 | 516件 |
70〜79万円 | 692件 |
80〜89万円 | 538件 |
90〜99万円 | 414件 |
100〜109万円 | 261件 |
110〜119万円 | 59件 |
120〜129万円 | 113件 |
130〜139万円 | 17件 |
140〜149万円 | 14件 |
150〜159万円 | 16件 |
160〜169万円 | 14件 |
170〜179万円 | 1件 |
180〜189万円 | 1件 |
190〜199万円 | 0件 |
200〜209万円 | 8件 |
210〜219万円 | 0件 |
220〜229万円 | 0件 |
230〜239万円 | 0件 |
240〜249万円 | 0件 |
250〜259万円 | 3件 |
インディバースフリーランスが提携しているエージェントの全求人データをもとに抽出した結果ですが、平均単価相場/月は約65万円でした。高単価の案件を探している人は、高単価案件が豊富なレバテッククリエイターで案件を探すのがおすすめです。
マーケターの業務委託案件例
マーケターの業務委託ができる案件例を紹介します。案件のスキル感や単価相場などを参考にしてください。※案件は掲載当時の情報なので、募集が終了している場合もあります。
案件例1
案件タイトル | マーケター/一部リモート/国内最大規模のゲームプラットフォームにおけるプロモーション制作 | フリーランスエンジニアのIT案件・求人 (Webプランナー/六本木)| テクフリ |
---|---|
単価 | 〜 550,000円 |
案件概要 | 自社プラットフォームに他社より展開いただいているタイトルのマーケティング業務全般をお任せします。 想定業務は下記です。 ・担当タイトルのプロモーションプランの立案、実行 ・市場や競合企業の調査や分析、... |
必要スキル | ・ゲーム会社でのプロモーション経験2年以上 ・ディレクション経験 ・マーケティング業務のご経験 |
求人元 | TechCareer Freelance |
公式ページ | https://freelance.techcareer.jp |
案件例2
案件タイトル | Webマーケター/基本リモート/ ふるさと納税サイトのグロース支援ディレクション | フリーランスエンジニアのIT案件・求人 (Webマーケッター/目黒)| テクフリ |
---|---|
単価 | 〜 720,000円 |
案件概要 | 【業務内容】 ふるさと納税事業に関連するプロダクトのユーザー体験及びCVRの向上を目的に、アライアンスパートナー企業との折衝・調整・進行を担当いただきます。 想定業務は以下です。 ・アクセス解析、企画... |
必要スキル | ・定性観点・定量観点をもとにした課題抽出と、改善計画の立案経験 ・自社プロダクトまたはECサービスのWEBマーケティング経験 |
求人元 | TechCareer Freelance |
公式ページ | https://freelance.techcareer.jp |
案件例3
案件タイトル | マーケター/常駐/大手ゲーム企業でのWebサイトGDPR担当業務 | フリーランスエンジニアのIT案件・求人 (Webマーケッター/渋谷)| テクフリ |
---|---|
単価 | 〜 720,000円 |
案件概要 | ゲームタイトルのプロモーションサイトやコーポレートサイトの制作および運営に関連する業務をお任せします。 主に、Google Analytics(GA)やGoogle Tag Manager(GTM)を... |
必要スキル | ・GAやGTM等のアクセス解析ツールに関する知識 ・タグマネージャを使った広告タグの設置 ・BIツールなどを利用したレポーティングと数値に基づいた改善プラン立案、及び実施経験 ・タグ発火の制御やCookieの制御を行った経験 ・効果測定ツール実装における技術的な検証 |
求人元 | TechCareer Freelance |
公式ページ | https://freelance.techcareer.jp |
案件例4
案件タイトル | SEO/Webマーケター/飲食メディアのテクニカルSEOディレクション | フリーランスエンジニアのIT案件・求人 (Webマーケッター/日比谷)| テクフリ |
---|---|
単価 | 〜 770,000円 |
案件概要 | 飲食メディアサイトでのSEOディレクションを行っていただきます。 主に下記を行っていただきます。 【業務詳細】 ・既存コンテンツのPDCA(特にテクニカルSEO)調査、施策立案、要件定義、関係者への折... |
必要スキル | ・SEO(コンテンツSEO、テクニカルSEO)の知識、経験 ・SEO集客施策のPDCAの経験 ・SEO順位計測ツールの活用経験 ・SEO施策提案時の効果見込(シミュレーション)作成 ・Google Analytics、Search Console等によるサイト分析の経験 ・Webサイト制作・運営の経験、知識 ・Excelスキル(関数利用等) ・PowerPointを使った資料作成・プレゼンスキル |
求人元 | TechCareer Freelance |
公式ページ | https://freelance.techcareer.jp |
案件例5
案件タイトル | Figmaなど/フルリモート/某大手企業における広告用LP・バナーの作成・UIUX改善 | フリーランスエンジニアのIT案件・求人 (UI/UXデザイナー/虎ノ門)| テクフリ |
---|---|
単価 | 〜 770,000円 |
案件概要 | 運営する各種サービスのデザイン業務をお任せいたします。 主な業務内容は、広告用のランディングページ・バナーの作成を担当マーケターと共に制作し、 効果改善のためのクリエイティブのPDCAを回していただき... |
必要スキル | ・Webデザインの実務経験3年以上(ポートフォリオの提出必須) ・Figmaを用いたUIデザインの経験2年以上 ・広告バナー・ランディングページの作成経験 ・Photoshop / illustratorを利用したグラフィックデザインの経験 ・業務をスムーズに遂行する為のコミュニケーション能力 |
求人元 | TechCareer Freelance |
公式ページ | https://freelance.techcareer.jp |
ご紹介した案件はあくまでも一例です。エージェントに登録すると非公開案件が見られるので、まずは登録して自分のスキルに合った案件があるかチェックしてみましょう。
マーケターの業務委託案件探しにおすすめのエージェント
マーケターの仕事探しにおすすめのサイトは以下のとおりです。
公式サイト | 案件数 | 稼働日数 (目安) |
特徴 | |
レバテッククリエイター |
https://creator.levtech.jp/ | ★★★★★ | 週3~5日 | ・業界最大級の案件保有数で個人では獲得が難しい希少な案件も豊富 ・業界内最高レベルの高単価案件を実現し収入アップに繋がる ・Web系デザイナーに加えて、マーケター系のリモート求人も多い |
HiProTech |
https://tech.hipro-job.jp/ | ★★★★★ | 週2〜5日 | ・エンジニアメインのエージェントだが、マーケター案件も豊富 ・企業との直接契約が可能 ・リモート案件割合84% |
マーケティングプロパートナーズ |
https://itpropartners.com/marketing | ★★★★ | 週1~5日 | ・約6割が週1-3日案件で副業に最適 ・3,000社以上から求人を紹介 ・1案件平均継続期間は1年以上 |
それぞれ解説します。
レバテッククリエイター
レバテッククリエイター公式サイト:https://creator.levtech.jp/
運営会社 | レバテック株式会社 |
公式サイト | https://creator.levtech.jp/ |
契約形態 | 業務委託契約 ・派遣契約 |
対応地域 | 東京都・大阪府が中心 |
支払いサイト | 15日サイト(月末締め翌月15日払い) |
求人数 | 1,028件 |
リモート求人数 | - |
福利厚生 | 税理士紹介や確定申告セミナーなどの税務関連サポート 人間ドックやスポーツジムなどが特別価格で利用可能 レストランでの食事・映画鑑賞・旅行などを割引 |
レバテッククリエイターの特徴は、以下の通りです。
- クリエイター特化ならではのカウンセラーの専門性の高さ
- さまざまなデザイナー系職種に対応している
- 他社と比較して、デザイナー系職種のディレクターを多数募集している
フリーランスでも安定して働きたい方は、まずレバテッククリエイターに相談してみることをおすすめします。
レバテッククリエイターに無料登録して案件をみる(公式サイト)HiPro Tech
HiPro Tech(ハイプロテック)は、パーソルキャリア株式会社が運営するIT・テクノロジー領域に特化したフリーランスエージェントです。企業とフリーランスを“直接契約”でつなぐことを特徴とし、中間マージンが発生しないため、高単価・高報酬な案件が豊富に揃っています。
掲載案件の約70%が自社開発で、25%は週3日以下の稼働と、自由度の高い働き方を実現できます。さらに「案件リクエスト機能」により、今すぐ稼働できない方でも条件に合った案件を優先的に紹介してもらえる点も魅力。登録から契約までのサポートはすべて無料で、初めてのフリーランス活動でも安心して利用可能です。PM・エンジニアからデータサイエンティストまで幅広い職種に対応し、全国どこからでも参画できる案件も多数。キャリアの自由度と収入の最大化を両立したいITプロフェッショナルに最適なサービスです。
HiPro Tech公式ページにアクセスする併せて読みたい
マーケティングプロパートナーズ
運営会社名 | 株式会社Hajimari |
公開求人数 | 非公開 ※利用企業数3,000社以上 |
強み | ・約7割がリモート案件 ・約6割が週1〜3日稼働 ・高単価案件も豊富 |
おすすめな人 | ・フレキシブルな働き方を求める人 ・副業案件を探している人 ・報酬の高さを重視する人 |
公式URL | https://itpropartners.com/marketing |
公式HPより引用/算出
マーケティングプロパートナーズは、エンジニア向けのエージェントサービス「ITプロパートナーズ」で知られる株式会社Hajimarinが運営しているマッチングサービスです。
同サービスの大きな特長は、リモート案件が豊富で、全体の約70%がリモートワークに対応していることです。
さらに、稼働日数が週1〜3日程度の案件が約6割を占めており、柔軟な働き方を望む方やワークライフバランスを重視する方に適した環境が整っています。
また、仲介を介さずクライアントと直接契約する直請案件が中心となっているため、高単価である点も大きな魅力のひとつです。
案件の多くはスタートアップやベンチャー企業のものですが、規模の大きな企業の募集も取り扱っており、キャリアの幅を広げるチャンスが十分にあります。
マーケターとしてキャリアアップしたい方は、希望条件やスキルなどについて一度相談することがおすすめです。
マーケターが業務委託案件を探す基準
マーケターの業務委託案件を探すときには、以下の観点から各サービスを比較しましょう。
- 自分のスキルに合った案件が多いか
- リモート可能な案件があるか
- 高単価な案件が多いか
①自分のスキルに合った案件が多いか
業務委託案件を探す際には、各サービスにおいて、自分のスキルに合った案件の掲載があるか確認しましょう。
フリーランスエージェントは、扱う案件の特性によって、それぞれ特徴が異なります。
- ITエンジニアに特化しており、エンジニア系のスキルを活かせる
- エンジニア・マーケター・デザイナーなど幅広い職種の案件を扱っている
フリーランスエージェントによっては、自分のスキルに合う案件や希望する業界での案件が少ない場合もあります。
重視するポイントを決めてから、利用するサービスを比較検討しましょう。
②リモート可能な案件があるか
業務委託案件を探す際には、各サービスにおいて、リモート可能な案件の扱いがあるか確認しましょう。
リモート勤務のメリットは、自宅を含め自分の好きな場所で働けることです。
また、通勤時間がかからない分、仕事や趣味に時間を充てることができます。
③高単価な案件が多いか
業務委託案件を探す際には、各サービスにおいて、高単価案件の扱いがあるか確認しましょう。
高単価案件のなかでも、稼働時間が短いものがあれば、時給が高くなります。
時給が高い案件では、効率よく稼ぐことができます。
業務委託契約の主な種類
企業が業務の外注をするために、一部の業務を他企業や個人に委託することを業務委託契約といいます。
契約をするには、報酬や納期、業務内容、進め方などについてお互いの了承が必要です。
そしてアルバイトのように雇用関係は発生せず、企業との関係は対等の状態で業務を進めます。
業務委託契約を大きく分類すると、次の3種類になります。
- 準委任契約
- 請負契約
- 委任契約
契約の種類ごとに詳しく説明していきます。
準委任契約
準委任契約の特徴は、報酬が時給や月給計算で発生することです。
準委任契約を交わしたマーケターは、成果物の作成や事務作業などの委託された業務を、時間内に行う必要があります。
メリット
準委任契約には、収入が安定しやすいというメリットがあります。
準委任契約では、時間内に安定した業務を行うことで報酬が発生するため、成果物の有無は報酬に関係しません。
つまり成果物の納品がなくとも稼働した時間だけ報酬が発生するので、安定した収入が得やすいのです。
デメリット
一方で、自由に稼働時間を選びにくい点がデメリットといえます。
シフトでの稼働が基本となるため、稼働の時間帯はクライアントによって違います。
そのため早朝や深夜など、自由に設定できるかどうかはわかりません。
定期的な業務報告も必要ですし、ある程度は業務の進め方もクライアントに管理されることになります。
そして企業側に評価されなければ、プロジェクト中でも契約終了のおそれがあることもデメリットの一つです。
請負契約
請負契約とは、成果物の完成、納品が義務付けられた契約のことです。
成果物の納品が報酬の支払いにつながる点で、正社員やアルバイトと異なります。
メリット
請負契約には、自由に働く場所や時間が選べるというメリットがあります。
成果物の完成と納品が請負契約の条件であって、働く場所や時間、業務の進め方については報告が求められません。
そのため、好きな場所や時間を選んで働ける場合が多いです。
デメリット
デメリットといえるのは、納品した成果物の品質によっては、報酬が受け取れないリスクがあることです。
場合によってはやり直しや報酬の減額を指示され、最悪のケースでは報酬が支払われないというリスクもあります。
もう一つのデメリットは、いくら工数がかかっても、報酬額が変わらないことです。
報酬が5万円でも、見積もり作業時間が最大100時間であれば、時給換算すると500円/時の案件になってしまいます。
委任契約
法律に関する業務を委託するものが委任契約です。
たとえば税理士に確定申告を委任する、裁判を起こす際に弁護士に委任するというケースがあります。
マーケターが業務委託で働くメリット
マーケターが業務委託で働くことには、主に4つのメリットがあります。
- 自分の好きな仕事に集中できる
- 努力次第で収入アップが可能
- 自分で業務時間を決められる
- 人間関係のストレスから解放される
自分の好きな仕事に集中できる
自分の好きな仕事に集中できることが、1つ目のメリットです。
業務委託契約であれば、多様な案件の中から希望やスキルに合ったものを自由に選べます。
会社勤めの場合は、一定の条件のもとで決まった仕事に取り組まなければなりません。
自分の好きな仕事ばかりするわけにはいかず、ストレスもたまりやすいでしょう。
それに対して、自分の好きな仕事に集中できる業務委託契約なら、楽しく働けてストレスがたまりにくいのです。
努力次第で収入アップが可能
努力すれば収入を上げられることが、2つ目のメリットです。
給与体系によりますが、会社の場合は目覚ましい成果を上げたところで、さほど給与に影響しないケースもあります。
一方で業務委託の場合は、成果を出すことが契約の継続につながるうえ、場合によっては報酬アップもありえます。
仕事仲間やクライアントとの関係を築くなかで、待遇のよい仕事にスカウトされることもあるでしょう。
自分で業務時間を決められる
自分で業務時間を決められる点が3つ目のメリットです。
請負契約なら自由に働く場所や時間を決められますし、準委任契約の場合も、会社員よりは柔軟にシフトの調整ができます。
納期を守れる範囲で自由に業務時間が選べ、好きな場所や時間で働けるのは大きなメリットでしょう。
人間関係のストレスから解放される
4つ目のメリットは、人間関係のストレスがなくなることです。
会社勤めの場合、上司や同僚など一緒に働くメンバーの人間関係で悩むこともあるでしょう。
一方で業務委託は雇用関係と違って、業務上クライアントとの立場は対等です。
もしも担当者が合わなかった場合は、クライアントを変えてもよいのです。
マーケターが業務委託で働くデメリット
もちろん業務委託にもデメリットはあります。
- 労働基準法が適用されなくなる
- 福利厚生が受けられない
- 仕事のトラブルはすべて自己責任
労働基準法が適用されなくなる
1つ目のデメリットは、労働基準法の適用外となることです。
正社員やアルバイトのように雇用関係がないため、業務委託契約については報酬の条件や労働量が法律で定められていません。
最低賃金も決まっていないので、報酬が労働量に見合わない低単価の案件を受注するリスクもあるのです。
福利厚生が受けられない
福利厚生が受けられない点もデメリットといえます。
もし事故やケガが起こった場合、会社員には雇用保険や労災保などの社会保険が適用されますが、業務委託契約は適用外です。
そのため必要な手当てが受けにくくなるので、自分の身を守るために、フリーランス用の保険に加入するなどの対策をしておきましょう。
仕事のトラブルはすべて自己責任
仕事のトラブルがすべて自己責任になるという点が、3つ目のデメリットです。
会社で従業員が起こしたトラブルは、ある程度会社が責任をとってくれます。
一方、もし業務委託契約で仕事上のトラブルが発生したら、すべてが自己責任になってしまいます。
企業が損害を被った場合、賠償責任を負わされることさえあるかもしれません。
そこまでいかずとも企業の望むスキルレベルに達しなかったり、納期に遅れたりした場合、たやすく契約の打ち切りにつながります。
業務委託契約を結ぶには業務委託契約書が必要
業務委託契約を結ぶには、業務委託契約書を取り交わす必要があります。
業務委託契約書は契約後のトラブル発生を防ぎ、お互いを守る大切な書類です。
業務委託契約書が必要な理由
業務委託契約書は、主に2つの理由から必要とされます。
- 契約上のトラブルが起きにくくなる
- 万が一のときに証拠として使える
業務委託契約書には、たとえば業務内容や報酬について書かれているので、「想定以上のスキルを求められた」「報酬が少なかった」などのトラブルを防ぐことができます。
このように契約上のトラブルを起きにくくするため、事前に業務委託契約書を取り交わすことが大切なのです。
また、業務委託契約書は万が一のときに証拠として使うことも可能です。
考えたくないケースですが、万が一裁判沙汰になった場合も、業務委託契約書の提出が求められます。
業務委託契約で起きやすいトラブルとは?
業務委託契約では、主に以下のようなトラブルが起きやすいとされています。
- 成果物に対する修正が何度も入ったが、報酬額は変わらなかったため時給が下がった
- 契約範囲外の業務について依頼があったが、その分の報酬は支払われなかった
こうしたトラブルを防ぐために、業務委託契約書を通して詳細な業務内容を決めておいてください。
そうすればトラブルは起きず、互いに納得して業務が進められるようになります。
秘密保持契約を結ぶ場合は秘密保持契約書を取り交わす
業務委託契約書だけでなく、案件によっては秘密保持契約書も必要となるケースがあります。
契約中に知った機密情報や個人情報を、業務遂行以外の目的で第三者に開示しないという約束が秘密保持契約です。
クライアントと秘密保持契約を結ぶなら、秘密保持契約書を取り交わしてください。
業務委託契約締結の主な流れ
業務委託契約を締結する流れは、以下のようになっています。
- 契約内容の詳細について話し合う
- 業務委託契約書を作成する
- 契約書の内容を共有し、認識の相違を確認し合う
- 業務委託契約書を取り交わし、契約完了
①契約内容の詳細について話し合う
まずは契約内容について細かな話し合いをします。
- 報酬額
- 契約期間
- 業務の範囲
上記の項目について、ある程度はっきり決めておくと安心です。
②業務委託契約書を作成する
①の話し合いをもとにして、業務委託契約書の作成にうつります。
自分で作成するわけではなく、業務を委託する側のクライアントが作成します。
③契約書の内容を共有し、認識の相違がないか確認し合う
できあがった業務委託契約書を確認し、認識の行き違いがないか見ておきます。
ここでのチェックが契約後のトラブルを防ぐことにつながるので、気になった点は小さなことでも解消しておきましょう。
④業務委託契約書を取り交わし、契約完了
互いに納得した内容で業務委託契約書を取り交わした時点で、契約が完了します。
本来であれば、業務委託契約書には記名捺印が必要です。
ただ近年はクラウド上での電子契約も増えており、電子捺印が可能なケースもあります。
業務委託契約の締結前に確認すべき条件
業務委託契約をする場合、事前にクライアントとの十分な話し合いが必要です。
ここではいざ契約する際に戸惑わないよう、契約内容のなかでも特に確認が必要なポイントについてお伝えします。
契約形態は何か
一口に業務委託契約といっても、準委任契約と請負契約という二つの形態があります。
働き方や収入の安定性は契約形態によって異なるので、必ず契約形態を確認してください。
業務内容は何か
業務内容の項目では、自分がどんな業務を任されるのかチェックしましょう。
ここの確認が必要なのは、よくあるトラブルの一つである「思っていた以上の業務を任されたため、報酬額と業務量が見合わなかった」という事態を防ぐためです。
報酬についての記載はあるか
必ず業務委託契約書のなかで、報酬について以下の記載があることを確認します。
- 報酬額
- 支払い方法
上記はもちろん、次の視点でもチェックしてください。
- 時間単価か、プロジェクト単位での支払いか
- 報酬の計算方法
ここの認識がずれていると、支払額が想定を下回る、予定していた日程で報酬が支払われない、という事態が起こります。
一つずつ丁寧に確認しておきましょう。
報酬以外に経費の支払いはあるか
報酬とは別に、経費の支払いがどうなっているかという点も確認が重要です。
経費の例としては、業務に使う消耗品やパソコンの回線費用、電気代などがあります。
これらの経費は報酬に含まれているのか、それとも別に支払われるのかをチェックしてください。
ここが曖昧だと後に揉める原因となってしまうので、見逃せないポイントです。
稼働時間はどのくらいか
スケジュール管理に必要な稼働時間についても、確認しておかなければなりません。
案件によって、「最低稼働日数は週2日」など時間が定められている場合と、「100時間を基準として、90〜110時間の精算幅で◯万円」のように精算幅が定められている場合があります。
稼働時間はどのくらいで、どのように定められているのか、という点をあわせてチェックしてください。
稼働時間精算幅外の控除・超過支払いについての記載はあるか
稼働時間に精算幅が定められている場合は、報酬の控除または超過支払いがあるかどうかも確認が必要です。
これは実働時間が精算幅より少なければその分の報酬が差し引かれ、逆に実働時間が多ければ報酬に加算されるという仕組みを指します。
丁寧に確認しておけば、「時間外も働いたのに、その分の報酬が支払われなかった」などのトラブルが防げます。
報酬の支払日はいつか
クライアントごとに報酬の支払日についての規定は違うため、業務委託契約書のなかで確認してください。
特に請負契約の場合は、納品時ではなく検収完了時に報酬が支払われることもあります。
そのため検収日が締め日を過ぎていたら、報酬が翌月支払いになる可能性もあるでしょう。
納品から検収までどのくらいかかるかという点も、一緒にチェックしておくと安心です。
契約期間、更新の有無について
業務委託契約の契約期間はどのくらいなのか、そして契約終了後に更新はあるのかという点も確認してください。
更新がある場合、更新の条件についてもチェックしておきましょう。
損害賠償の記載はあるか
業務委託契約を結ぶ以上、損害賠償は避けて通れない問題です。
たとえば情報漏洩や著作権侵害、秘密保持契約違反などをしてしまうと、企業が損害を被ったとして、損害賠償請求をしてくる可能性があります。
もちろん故意に企業に損害を与えようとはしないでしょうが、損害賠償について記載されているなら入念なチェックが必要です。
なかでも損害賠償を請求される期間やその条件については、もれなく確認をしてください。
不利な内容は記載されていないか
多くはありませんが、委託を受ける側に対してはっきりと不利な内容を記載している場合もあります。
たとえば「委託を受ける側が報酬の振込手数料を負担する」「契約終了後に起こった損害に対して全額賠償責任を負う」という記載があるかもしれません。
そしてこの記載に気付いたのが契約書を締結した後であったなら、もう手遅れです。
不利な契約をいったん結んでしまうと、将来の自分が苦しむことになってしまいます。
不利な内容の記載があったら、クライアントに修正を依頼しましょう。
最後までどちらか、あるいは互いに納得できない点があったなら、契約そのものを断ることも検討してください。
まとめ
本記事では、マーケターの業務委託案件が見つかるおすすめサイトと、業務委託契約を締結する流れや注意事項について説明しました。
マーケターの業務委託案件を探している方は、ぜひこの記事を参考にして活躍の場を広げていってください。
週5の案件が豊富な、Web業界の専門性が高いエージェント。
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