Unityのフリーランスになるには？必要なスキルや単価相場などを解説

Unityエンジニアの方の中には、正社員から独立を検討する中で、Unityエンジニアとしてフリーランスで活躍できるか疑問に思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか？

フリーランスにはリスクもありますが、大幅な収入アップを実現できる可能性もあります。
この記事ではUnityエンジニアのフリーランス独立に必要な情報について以下のようなトピックで解説します。

• Unityのフリーランスはできる？未経験からも可能？
• Unityのフリーランスの単価相場
• Unityのフリーランス案件例
• Unityフリーランスが身につけたいスキル3選
• Unityエンジニアにおすすめのフリーランスエージェント

Unityのフリーランスはできる？未経験からも可能？

結論から言うと、Unityエンジニアとしての実務経験が2-3年以上あればフリーランスとして仕事を受けることは可能です。実際に、フリーランスエージェントなどではUnityのフリーランス案件が多数掲載されており、需要が高いことがわかります。

ゲーム開発の一連の経験（設計、実装、テスト、運用）や、C#プログラミング、Gitなどのバージョン管理ツールの使用経験があると、より多くの案件に対応でき、高単価も狙いやすくなります。

ただし、Unityの実務経験がない場合、つまり未経験からフリーランスになるのは難しいのが現状です。多くの案件では実務経験が求められます。未経験の場合は、まずプログラミングスクールで学習したり、実務経験を積むために就職・転職を検討したりすることをおすすめします。

Unityのフリーランスの単価相場

Unityエンジニアの一般的な月収は、50万円〜80万円程度が中心的な価格帯です。

年収だと600万円〜960万円程度が相場であり、他の職種と比較しても高収入を得やすい職種と言えます。

ただし、案件によって報酬に大きな開きがみられるため、案件選びで失敗しないことが重要です。

続いて、Unityのフリーランス案件の単価相場を経験年数やスキル別に詳しく見ていきましょう。

Unityのフリーランスの単価相場 | 経験年数・スキル別に解説

Unityのフリーランスになる際に重要なのが、案件の単価相場と、自身のスキルレベルでどの程度の単価が期待できるかを把握しておくことです。相場を知ることで、適切な報酬交渉や年収目標の設定に役立ちます。

フリーランスエージェントの求人情報（※）を分析すると、Unityフリーランス案件の月額単価は、求められる経験年数やスキルセット、担当工程によって大きく変動しますが、月額50万円〜80万円程度が中心的な価格帯と言えそうです。

具体的には、以下のような傾向が見られます。

• 月額80万円以上の高単価案件：Unity開発経験5年以上を目安に、3Dゲーム開発、マルチプレイゲーム開発、XR(AR/VR)開発などの専門的な経験が求められることが多いです。加えて、リーダー経験や要件定義・基本設計といった上流工程の経験、パフォーマンスチューニングのスキルがあると、さらに高単価を狙いやすくなります。大規模プロジェクトや新規開発案件などが該当します。
• 月額60万円〜80万円程度の案件：Unity開発経験3年以上が目安となり、C#を用いた開発経験、スマホゲーム（iOS/Android）の開発・運用経験が求められることが多いです。詳細設計からテストまでを一貫して担当できるスキルが求められ、既存タイトルの機能追加や保守開発、新規タイトルの開発などが中心となります。
• 月額60万円未満の案件：Unity開発経験1〜3年程度でも応募可能な案件が見られます。担当工程は製造やテスト、運用保守が中心となることが多いようです。特定のフレームワーク経験が必須でない場合や、既存機能の改修・保守案件などがこの価格帯に含まれることがあります。

このように、単にUnityが使えるだけでなく、経験年数、C#の習熟度、担当できる工程の広さ、3D/XR開発などの専門スキルなどが単価を左右する重要な要素となります。

例えば、月額80万円の案件を継続できれば年収は960万円となり、会社員時代よりも大幅な収入アップが期待できます。一方で、経験が浅いうちは単価が低めになる可能性も考慮しておきましょう。

Unityのフリーランス案件例

ここでは、実際に募集されているUnityのフリーランス案件の例を3つご紹介します。

案件例①：【Unity】ソーシャルゲームの運営/開発プランナー支援（リモート可）

ソーシャルゲームのアウトゲーム（メニュー画面などゲームプレイ以外の部分）における新規機能や改修機能の仕様書作成、報酬設計、データ作成・確認などを担当します。プランナー経験3年以上、Unity使用経験が求められます。

案件例②：【C#/Unity】ダーツマシンのソフトウェア開発支援（リモート併用可）

既存のダーツマシンソフトウェアの運用保守、バグ修正、機能追加を担当します。C#およびUnityでの開発経験が3年程度求められます。スキルに応じて新機能開発へのアサインも可能です。

案件例③：【Unity】XR領域の新規サービスにおけるゲーム開発支援（フルリモート可）

XR領域の新規サービスにおけるUnityを用いたゲーム開発全般を担当します。ゲームロジック実装、ネットワーク基盤開発、アバターシステム開発などが含まれます。Unity経験5年以上、3Dゲーム、マルチプレイゲーム開発経験が求められます。

これらの案件例からもわかるように、Unityはソーシャルゲーム、業務用ソフトウェア、XRコンテンツなど、多岐にわたる分野でフリーランス案件が存在します。

Unityフリーランスが身につけたいスキル3選

インディバースフリーランスの求人データを元に、Unityフリーランスとして必須要件として特に求められるスキルを3つご紹介します。

スキル1: C#プログラミングスキル

Unity開発において、C#は主要なスクリプト言語です。ゲームロジックの実装、UI制御、外部API連携など、開発のあらゆる場面でC#の知識が不可欠です。オブジェクト指向プログラミングの理解はもちろん、非同期処理（async/await）、LINQ、UniRx/UniTaskなどのライブラリ知識があると、より複雑な機能実装やパフォーマンス改善に対応でき、高単価案件に繋がりやすくなります。多くの案件で3年以上のC#実務経験が求められています。

スキル2: Unityエンジン自体の深い理解と実務経験

Unityの基本的な使い方だけでなく、エンジン自体のアーキテクチャ、レンダリングパイプライン（URP/HDRP）、物理エンジン、アニメーションシステム（Animator/Timeline）、UIシステム（UGUI/UI Toolkit）など、各機能についての深い理解が求められます。また、Profilerを用いたパフォーマンス分析・最適化スキル、AssetBundleやAddressable Asset Systemを用いたアセット管理、Editor拡張による開発効率化などの経験も重要です。これらの知識・経験は、開発の品質と効率を向上させ、より高度な案件に対応するために不可欠です。

スキル3: 3D開発 / XR(AR/VR)開発経験

Unityは3Dゲーム開発やXRコンテンツ開発に強みを持つエンジンです。3Dグラフィクスに関する知識（モデリング、テクスチャリング、シェーダー）、3D空間でのUI/UX設計、AR Foundationや各種XR SDK（Oculus SDK, SteamVR SDKなど）を用いた開発経験があると、専門性の高い案件や高単価案件を獲得しやすくなります。特にXR分野は今後も成長が見込まれるため、スキルを習得しておく価値は高いでしょう。

フリーランスエンジニアと会社員エンジニアとの違い

正社員としてUnityで働く場合のメリットは言うまでもありません。

• 安定した収入／ボーナス
• 企業によって充実する福利厚生
• 資格手当など

常に安定して仕事と収入があるため、自分から案件を探しにいく労力がかかりません。

一方で、フリーランスのUnityエンジニアとしての働く場合、メリットは以下のようになります。

• 報酬交渉ができる
• 受注する案件を自分で選べる
• 働き方を自分でマネジメントできる

フリーランスのメリットは言うまでもなく自由度の高さにあります。

フリーランスのデメリットも改めて確認しておきましょう。

• 収入が不安定
• 常に能動的にUnity案件を探す必要がある
• 社会保険などは全て自分で払う必要がある
• 営業や経理など、コードを書く以外の雑務が増える
• 確定申告などの税務業務を自分で行う必要がある

フリーランスのUnityエンジニアとして働くならば、自由度が高い分、案件の受注から時間の管理など全てを自分で責任を持って行う必要があります。

これらのデメリットへの対処法として、フリーランスエージェントの活用が挙げられます。エージェントは案件紹介だけでなく、契約交渉、税務サポート、福利厚生の提供など、フリーランス活動を多方面から支援してくれます。

Unity案件があるフリーランスエージェントおすすめ4選

ここからは、実際にUnity案件を受注する時に役立つフリーランスエージェントをご紹介します。

レバテックフリーランス

公式サイト：https://freelance.levtech.jp/

レバテックフリーランスの主な特徴としては、以下の3つがあります。

1. 業界最高水準の案件単価
2. キャリアコンサルタントによる手厚いサポート
3. 求人数の多さ

業界最高水準の案件単価

レバテックフリーランスは、高単価案件を数多く取り揃えています。

また、レバテックで保有する案件のほとんどは、エージェントから直接案内されなければ見ることができない、「非公開求人」です。
非公開求人の中には、機密性の高い大企業の案件や、条件が良く応募が殺到する可能性が高い案件などが多くあります。
そのため、一般公開はせず、担当者から直接依頼される場合もあるのです。

テクフリ

画像はテクフリ公式サイトより引用：https://freelance.techcareer.jp/

テクフリは中間マージン10%からの案件があるエージェントです。エンジニア向け案件が多いですが、デザイナーやディレクター向けの案件も取扱があります。

テクフリは、個人では受注が難しい有名企業の高単価な案件の取扱実績があります。

運営元である株式会社アイデンティティは、複数のIT人材派遣事業をおこなっているため、IT・Web系企業とのパイプも太いです。

手厚いユーザーサポートも特徴で、下記のように細やかなサービスが受けられます。

• 独自の案件マッチングシステムでスキルとのマッチ度が高い案件を紹介
• 1人につき2人のスタッフがついて案件獲得をサポート
• 企業との面談前にはエージェントが面談対策をしてくれる

TECKSTOCK（テックストック）

公式サイト：https://tech-stock.com/

運営会社	INTLOOP株式会社（イントループ株式会社）
公開求人数	約8,000件（※2025年4月時点）
特徴	週5案件が豊富
対応地域	主に東京
働き方	常駐・リモート（フルリモートあり）

TECHSTOCK（テックストック）は、エンジニア向けのフリーランス案件を保有するエージェントです。

週5日の案件が豊富に用意されていて、しっかりと稼ぎたい人におすすめ。

テックストックの主な特徴を以下にまとめました。

1. 高単価案件・上場企業案件が多数
2. 業界で20年以上の実績アリ＆サポートが手厚い
3. 支払いサイトが翌月15日払いと早い

HiPro Tech | リモート案件が多く自由な働き方を目指せる

出典：HiPro Tech 公式サイト

HiPro Techは、IT・テクノロジー領域におけるエンジニアに特化したフリーランスエージェントです。

HiPro Techの主な特徴としては、以下の3つがあります。

• リモート案件・週3日からOK案件多数、柔軟な働き方を実現できる
• 高単価な大企業案件・直請案件が多い
• 上流から関われる案件が豊富

上流工程の案件は求められるスキル水準が高いぶん、単価も高めです。

収入重視の人、これまでの経験を活かして上流工程に挑戦したい人は、ぜひHiPro Techに相談してみましょう。

ITやテクノロジー領域に精通したエージェントとの事前面談では、専門的な知識に関する相談も可能です。

エージェントは専門知識が豊富で技術的な話をしやすいため、案件の不一致を避けたい方におすすめです。

Unityの将来性は？

ゲームやVR/ARの市場は拡大することが見込まれており、Unityは今後ますます発展が期待できます。

実際に、IT業界のなかでもUnityエンジニアは特に需要が高い職種です。

ライバルは多いものの、実力をつけることで高単価案件を狙えますので、継続的にスキルを磨いていきましょう。

Unityフリーランスエンジニアまとめ

今回は、Unityエンジニア向けの案件獲得方法や、スキル、年収について解説しました。

フリーランスが案件を探すなら、フリーランスエージェントを活用するのがおすすめです。

エージェントによって特色が異なるので、ぜひ自分に合ったエージェントを探してみてください。

もっと活躍の幅を広げたいと考えている方は、この記事を参考にして取り組んでみてはいかがでしょうか。