SAPコンサルタントの業務委託は稼げる?単価相場や契約までの流れを解説

最終更新日:
  • SAPコンサルタントの業務委託案件の単価相場を知りたい
  • 案件の探し方や契約までの流れ、注意点を整理したい
  • リモート・高単価で働くための基準やエージェント選びを知りたい

結論からお伝えすると、SAPコンサルタントの業務委託はIT職種の中でもトップクラスに稼げる領域であり、実務経験があれば大幅な年収アップが狙えます

一方で、専門とするモジュール(FI/CO/SD/MM等)の需要バランスや、契約形態の違い(準委任/請負)、商流の深さを理解していないと、稼働に対して報酬が見合わないミスマッチにつながるため、事前リサーチが重要です。

この記事では、以下の内容について解説します。

  • SAPコンサルタント業務委託の単価相場
  • 案件サイト選び/契約形態/契約書の必須チェック項目
  • 実際の求人例とリモート・高単価を狙うための基準
  • 業務委託として独立するメリット・デメリット

SAPコンサルタントの業務委託で押さえるべき最新の単価相場、案件探しの基準、契約の流れや注意点、実例求人までわかりやすく解説します。

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目次

SAPコンサルの業務委託はできる?未経験からも可能?

SAPコンサルの業務委託は可能ですが、実務経験者が有利で、未経験者には厳しいのが現実です。

SAPコンサルタントとして業務委託で活動するには、まずSAP ERPの基本機能理解とモジュール知識(FI/CO、MM、SD、PP等)が求められます。

DAI
特に上流工程のBPR(Business Process Re-engineering)やTo-Beモデル設計、ASAP手法によるプロジェクト管理経験があると高単価案件を獲得しやすくなります。また、ABAPによるカスタマイズ開発やS/4HANA移行プロジェクトの経験も重宝されます。

案件獲得のコツとして、ProConnectやハイパフォコンサルなどの専門エージェントに登録し、ポートフォリオには具体的なプロジェクト事例や担当モジュール、使用技術を明記することが重要です。資格取得(SAP認定コンサルタント)も信頼性向上に繋がります。

未経験者は、まずSAP社の無料学習プラットフォーム「SAP Learning Hub」でERPの基礎を学び、SAPトレーニングコースを受講してください。その後、システムインテグレーター等でOJTを積み、実装経験を積むことで業務委託への道筋が見えてきます。

SAPコンサル案件の単価相場

単価中央値: 132.0万円
単価平均値: 130.3万円
単価相場案件数
0〜9万円0件
10〜19万円0件
20〜29万円0件
30〜39万円0件
40〜49万円0件
50〜59万円0件
60〜69万円2件
70〜79万円7件
80〜89万円8件
90〜99万円3件
100〜109万円4件
110〜119万円37件
120〜129万円14件
130〜139万円13件
140〜149万円16件
150〜159万円19件
160〜169万円39件
170〜179万円5件
180〜189万円5件
190〜199万円9件
200〜209万円0件
210〜219万円0件
220〜229万円0件
230〜239万円0件
240〜249万円0件
250〜259万円0件
260〜269万円0件
270〜279万円0件
280〜289万円0件
290〜299万円0件
300〜309万円0件
2025年12月時点

インディバースフリーランスが提携しているエージェントの全求人データをもとに抽出した結果ですが、平均単価相場/月は約130万円でした。

高単価の案件を探している人は、高単価案件が豊富なProconnectで案件を探すのがおすすめです。

SAPコンサルの業務委託案件例

ここでは、実際に募集されている、SAPコンサルのフリーランス案件の例を5つご紹介します。

1,430,000/月
京都
常駐
スキルSAPSAP HANA
職種SAPコンサルタント
大手制御機器開発会社におけるSAPコンサルタントしてご参画いただきます。 現在進行中である会計システムの刷新プロジェクトにご参加いただき、上流工程から携わっていただきます。 2026年4月のSAP HANAへの移行完了を目標に、現在はリアラ...
1,760,000/月
豊洲
リモート
スキルSAP
職種SAPコンサルタント
【お願いしたい内容】 ・SAPテンプレートのロールアウト。 ・弊社参画メンバー約40名規模。
1,760,000/月
千駄ヶ谷
リモート
スキルプロジェクトマネジメントSAP
職種SAPコンサルタント
【業務内容】 大手事業会社のSAP保守運用メンバーを教育し、S/4 HANA Cloudのコンサル資格を取得 2025年4月より、新規で外販ビジネス展開をスタート予定 モジュール:SD、MM (詳細は、面談時にお話しいたします)
業界教育
1,100,000/月
都内
常駐
スキルSAP
職種SAPコンサルタント
各クライアント向けにSAPコンサルとしてFI、CO、CC、MM、PP、PM、QM、HRの対応を行っていただきます。 一つの言ではなく、複数案件にて検討しております。
1,100,000/月
フルリモート
フルリモート
スキルSAP
職種SAPコンサルタント
【案件概要】 SAP管理会計案件でのアドオン設計・テスト作業を行っていただきます。 サブリーダーを担っていただく予定です。 現場の特徴としてはフルリモートでドキュメントが英語、20代の若手メンバーが多いです。 ※詳細は面談時にお話しいたしま...

SAPコンサルの案件をお探しの方は、フリーランス向けマッチングサービスおすすめ17選を是非参考にしてみてください。

SAPコンサルの業務委託案件探しにおすすめのエージェント


SAPコンサルの仕事探しにおすすめのサイトは以下のとおりです。

公式サイト 案件数 稼働日数
(目安)
特徴
ProConnect(プロコネクト)
https://pro-connect.jp/ ★★★★ 週2~5日 ・IT・戦略・業務・PMO・SAPコンサルなど、幅広い領域の案件を扱う
・高単価なプライム案件を多く保有
・稼働率が60%〜の案件やリモートワーク可能な案件も多く保有
・フレキシブルな働き方を目指すフリーコンサルにもおすすめ
ハイパフォコンサル(High Performer Consultant)

https://www.high-performer.jp/consultant ★★★ 週2〜5日 ・上場企業であるINTLOOP社が運営する、PMO/PM系の案件に強いフリーランスコンサル特化エージェント
・業界最大規模の案件数
・月120万円の高単価案件、リモート案件などが豊富です。
・稼働率60%未満(=週3日以下)の案件もあり
フリーコンサルタント.jp
フリーコンサルタント.jp
https://freeconsultant.jp/
★★★ 週2~5日 ・株式会社みらいワークスが運営するフリーランス向けの案件紹介サービス
・特にコンサルタント・PM・PMOなどプロフェッショナル人材に特化
・大手からベンチャーまで700社以上との取引実績があり
・リモート・スポット・短期など柔軟な働き方に対応した案件も豊富

(※表は横にスクロールできます)

それぞれ解説します。

ProConnect(プロコネクト)

運営会社 株式会社WorkX
公式サイト https://pro-connect.jp/
契約形態 業務委託契約 ・派遣契約
対応地域 日本全国 ・海外
支払いサイト 最短で稼働月当月末締め翌月9営業日目に支払い。
※以下の場合は30日サイト(翌月末払い)へ変更される場合あり
・必要書類(作業報告書、経費領収書など)が指定期日までに指定の方法でご提出いただけない場合
・差し戻しが発生した場合
・特定条件を満たす案件の場合
・派遣契約の場合
求人数 305件
リモート求人数 188件 (2025年12月16日 現在)
福利厚生 情報なし

ProConnect(プロコネクト)は、IT・戦略・業務・PMO・SAPコンサルなど、幅広い領域の案件を扱うエージェントです。

高単価なプライム案件を多く保有するほか、稼働率が60%〜の案件やリモートワーク可能な案件も多く保有しており、フレキシブルな働き方を目指すフリーコンサルにもおすすめです。

ProConnect公式

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High Performance Consultant(ハイパフォコンサル)

APIエラーが発生しました。(ステータスコード: 404)

ハイパフォコンサルは上場企業であるINTLOOP社が運営する、PMO/PM系の案件に強いフリーランスコンサル特化エージェントです。

業界最大規模の案件数を持ち、月120万円の高単価案件、リモート案件などが豊富です。

稼働率60%未満(=週3日以下)の案件もあります。

エンド直請け・上場企業案件が豊富で月180〜210万円級の高単価を実現。報酬は月末締め翌月15日払いと資金繰り安心です。

ハイパフォコンサル 公式
【最新】ハイパフォコンサルのリアルな評判を紹介 メリットや使い方についても解説
ハイパフォコンサルの最新のリアルな評判と実態を検証。高単価案件や支払いの早さ...

フリーコンサルタントjp

フリーコンサルタント.jp

運営会社 株式会社みらいワークス
公式サイト https://freeconsultant.jp/
契約形態 業務委託契約
対応地域 全国
支払いサイト 月末締めの翌々月10日支払(40日サイト)
求人数 6,156件
リモート求人数 -
福利厚生 情報なし

「フリーコンサルタント.jp」は、株式会社みらいワークスが運営するフリーランス向けの案件紹介サービスです。

特にコンサルタント・PM・PMOなどプロフェッショナル人材に特化しています。

大手からベンチャーまで700社以上との取引実績があり、リモート・スポット・短期など柔軟な働き方に対応した案件も豊富です。

フリーコンサルタント.jp 公式
フリーコンサルタント.jpのリアルな評判は?利用方法やメリット・デメリットを紹介
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SAPコンサルタントが業務委託案件を探す基準

SAPの業務委託案件を探す際は、以下のポイントに注目しましょう。

  • 自分のスキルに合った案件が多いか
  • リモート可能な案件があるか
  • 高単価の案件が多いか
DAI
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます!

自分のスキルに合った案件が多いか

案件サイトを選ぶ際は、自分のスキルに合った案件を数多く取り扱っているかを確認しましょう。

案件サイトは、以下のようにそれぞれ異なる得意分野があります。

  • Web系領域に特化しており、デザイナーやディレクターの案件が豊富
  • 高いスキルが必要な分単価が高い案件を取り扱っている

「働きたい業界の案件があるか」「自分のスキルを存分に活かせる案件を取り扱っているか」など、重視するポイントをあらかじめ決めてから案件サイトを探しましょう。

リモート可能な案件があるか

リモート勤務が可能な案件を取り扱っているかも重要なポイントです。

リモート案件のメリットは、自宅やカフェなど自分の働きやすい場所からオンラインで作業できることです。

通勤時間もかからないため時間を効率的に活用でき、仕事や趣味に充てる時間も増やせます。

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リモート案件は非常に人気が高いので、早めに応募しないとすぐに枠が埋まってしまいます。案件サイトに登録しておけば通知が来るので、気になる案件にすぐ応募できますよ!

高単価の案件が多いか

業務委託で効率よく稼ぐには、高単価の案件が多いサイトを選ぶことも重要です。

単価の高い案件を獲得することで、収入が安定します。高単価である分スキルを求められることもありますが、今後のキャリア形成にもつながります。

業務委託契約の主な種類

業務委託とは、業務を外注したい企業が、業務の一部を他の企業や個人に委託することです。

報酬・納期・仕事内容・進め方などをお互いに了承したうえで契約を締結します。

アルバイトのような雇用関係がないため、企業と対等の関係で業務を進めることが可能です。

業務委託契約は、主に以下の3種類に分けられます。

  • 準委任契約
  • 請負契約
  • 委任契約

それぞれの契約について詳しく解説します。

DAI
報酬の仕組みや契約内容が異なるので、違いを把握しておきましょう!

準委任契約

準委任契約は、成果物の作成や事務作業を委託する契約で、時給や月給計算で報酬が発生します。

SAPは準委任契約を交わすことで、時間内に委託された業務を滞りなくこなす義務を負うことになるでしょう。

メリット

準委任契約のメリットは、収入が安定しやすいという点です。

準委任契約における報酬の条件は、時間内に業務を安定しておこなうことであり、成果物の納品が条件ではありません。

つまり成果物の有無にかかわらず稼働した時間分の報酬が発生するため、収入が安定しやすいというメリットがあります。

デメリット

稼働時間が自由になりにくい点が、準委任契約のデメリットです。

基本的にはシフトで稼働するため、早朝や深夜など稼働の時間帯を自由に設定できるかはクライアントによって異なります。

業務の進め方についてもある程度クライアントに管理され、業務をスムーズに進められているかどうか定期的に報告する必要があります。

また、企業側に評価されなかった場合、プロジェクトの途中であっても契約を終了されてしまうリスクがあるという点もデメリットです。

請負契約

請負契約は、成果物を完成させて納品する義務を負う契約を指します。

正社員やアルバイトと違い、成果物に対して報酬が支払われる仕組みです。

メリット

請負契約のメリットは、働く場所や時間の自由度が高いという点です。

請負契約で重視されるのは、成果物を完成させて納品することが条件で、働く場所・時間・業務の進め方についての報告義務はありません。

よって、エンジニア側は仕事する場所や時間を比較的自由に決められます。

デメリット

デメリットは、納品した成果物のクオリティが不十分だと、報酬がもらえないリスクがあるという点です。

やり直しや報酬の減額を指示されることがあり、報酬の支払いを拒否されるリスクもあります。

また、工数がどれだけかかっても、報酬が変わらないという点もデメリットです。

最大100時間かかる作業でも、報酬が5万円の場合は時給換算だと500円/時になってしまいます。

DAI
請負契約をする際は、工数と報酬が見合っているか確認することが大切です。

委任契約

委任契約とは、法律に関する業務を委託する契約です。

主な例には、確定申告を税理士に委任したり、弁護士に委任し裁判を起こしたりすることが挙げられます。

DAI
委任契約は法律に関する業務を委託する際に結ぶ契約であるため、SAPが契約することはありません。エンジニアが結ぶ契約は、準委任契約と請負契約が当てはまります。

SAPコンサルタントが業務委託で働くメリット

SAPが業務委託で働く主なメリットには、以下の4つがあります。

  • 自分の好きな仕事に集中できる
  • 努力次第で収入アップが可能
  • 自分で業務時間を決められる
  • 人間関係のストレスから解放される
DAI
上記のメリットについて、ひとつずつ見ていきましょう!

自分の好きな仕事に集中できる

業務委託契約の場合、さまざまな案件から得意なものや挑戦したいものを選べます。

会社に勤めていると、与えられた仕事を一定の条件下でこなさなければなりません。

自分のやりたくない仕事を振られることもあり、ストレスが溜まる場面も多いでしょう。

業務委託契約なら自分の好きな仕事に注力できるため、ストレスを感じにくい傾向にあります。

努力次第で収入アップが可能

会社員だと、給与体系によっては大きな成果を出しても給与がそれほど上がらない場合もあります。

しかし業務委託では成果を出し続ければ契約継続につながるため、報酬アップの可能性が高いといえるでしょう。

クライアント企業や仕事仲間とのつながりを通して、高待遇の仕事に結びつくこともあるでしょう。

DAI
会社員時代より大幅に年収をアップさせるのも夢ではありません。

自分で業務時間を決められる

請負契約であれば、働く場所や時間を自由に決められます。

準委任契約であっても、稼働のシフトは会社員よりも比較的柔軟に調整できます。

納期に間に合うように自分で業務時間を決められるので、好きな時間に好きな場所で働けるのがメリットです。

DAI
自分の都合に合わせつつ、自宅やお気に入りのカフェなど好きな場所で働くことも可能です。

人間関係のストレスから解放される

会社に勤めていると、一緒に働く上司や同僚たちとの人間関係に悩まされることがあります。

DAI
ひどい場合は「もう会社を辞めたい……。」と辛くなってしまうこともありますよね。

しかし業務委託は雇用関係と異なり、クライアント企業と対等な立場で業務に取り組めます。

万が一相性の悪い担当者に当たったときは、クライアントを変えることも可能です。

DAI
正社員と違い、上司やクライアントが固定されにくい点は魅力的ですね!

SAPコンサルタントが業務委託で働くデメリット

業務委託には、デメリットも存在します。

  • 労働基準法が適用されなくなる
  • 福利厚生が受けられない
  • 仕事のトラブルはすべて自己責任
DAI
「こんなはずでは」とならないよう、デメリットも把握して対策しておきましょう。

労働基準法が適用されなくなる

業務委託契約では、正社員やアルバイトのような雇用関係がありません。

報酬の条件や労働量に関して、法律の保護を受けにくい状態です。

最低賃金が法律で定められているわけではないため、業務量に対して安い報酬で請けることになるリスクもあります。

DAI
事前に業務内容や報酬をしっかりと確認し、納得の上で契約を取り交わすようにしましょう!

福利厚生が受けられない

業務委託契約では、会社員のような雇用保険や労災保険などの社会保険が適用されません。

万が一事故や怪我が発生しても、必要な手当てを受けにくい点はデメリットです。

フリーランス用の保険に加入するなど、自分で自分の身を守れるよう備えておきましょう。

仕事のトラブルはすべて自己責任

会社に所属していれば自分が起こしたトラブルはある程度責任を負ってもらえます。

しかし、業務委託では万が一仕事のトラブルが起きた場合、すべて自己責任になります。

最悪の場合、企業が受けた損害分の賠償責任を負わされることもあるでしょう。

企業が求めるスキルを提供できなかったり、納期を守らなかったりすると、簡単に契約を切られてしまいます。

DAI
業務委託契約は比較的自由度が高いですが、責任の重大さは変わらないのだという意識を常に持っておくことが大切です。

業務委託契約を結ぶには業務委託契約書が必要

業務委託契約を結ぶ際、必要不可欠なのが業務委託契約書の取り交わしです。

後からトラブルが発生しないよう、お互いを守る大切なものでもあります。

DAI
業務委託契約を結ぶのであれば、必ず契約書を取り交わしましょう。

業務委託契約書が必要な理由

業務委託契約書が必要な理由は、主に以下の2つです。

  • 契約上のトラブルが起きにくくなる
  • 万が一のときに証拠として使える

業務委託契約書には、仕事内容や報酬について明記されています。

もし十分な取り決めがなければ、思っていた以上のスキルを求められたり、報酬が少なかったりと契約上のトラブルが起きやすくなります。

また業務委託契約書は、万が一のときに証拠として使うことも可能です。

DAI
突然報酬を減らされたり、契約書に書かれていない業務を依頼されたりしても、業務委託契約書があれば対抗できますよね。

あまり考えたくはないものの、もし裁判になった場合は業務委託契約書を提出する必要があります。

DAI
業務委託契約書を取り交わすことは、自分の身を守るために必要不可欠なものです。

業務委託契約で起きやすいトラブルとは?

業務委託契約で起きやすいトラブルとして、主に挙げられるのは以下の通りです。

  • 成果物に対する度重なる修正を求められたが報酬が変わらず、その分時給が低くなってしまった
  • 契約内容に無い業務についても求められたが、報酬の支払いがなかった

業務委託契約書の中で業務内容を詳しく決めておけば、こうしたトラブルを防ぎつつお互い納得した状態で業務を進めやすくなります。

秘密保持契約を結ぶ場合は秘密保持契約書を取り交わす

また、案件によっては業務委託契約書とは別に秘密保持契約書を取り交わすこともあります。

秘密保持契約は、契約中に知り得た機密情報や個人情報を、業務遂行以外の用途で第三者に開示しないという契約のことです。

企業と秘密保持契約を結ぶ場合は、秘密保持契約書を取り交わす必要があります。

業務委託契約締結の主な流れ

業務委託契約は、以下のような流れで締結します。

  1. 契約内容の詳細について話し合う
  2. 業務委託契約書を作成する
  3. 契約書の内容を共有し、認識の相違を確認し合う
  4. 業務委託契約書を取り交わし、契約完了

1.契約内容の詳細について話し合う

最初に話し合う、契約内容の詳細には、以下が挙げられます。

  • 報酬額
  • 契約期間
  • 業務の範囲

これらの項目について、ある程度は明確に決めておきましょう。

2.業務委託契約書を作成する

話し合った内容をもとに、業務委託契約書を作成します。

作成するのは自分ではなく、業務を委託する側の企業です。

3.契約書の内容を共有し、認識の相違がないか確認し合う

企業が作った業務委託契約書をチェックし、認識の相違がないか確認します。

この場で重要な部分をチェックしておかなければ契約後にトラブルが起きてしまうので、些細な部分でも気になることは遠慮せず相談しましょう。

4.業務委託契約書を取り交わし、契約完了

お互いに納得できる契約内容を記載した業務委託契約書を取り交わし、契約完了です。

本来であれば記名捺印が必要になるものの、最近はクラウド上での電子契約が多くなっています。

そのため、電子捺印で対応できるケースもあります。

業務委託契約の締結前に確認すべき条件

業務委託契約を締結する際は、契約内容について企業と十分話し合っておく必要があります。

契約時に慌てないよう、あらかじめ確認しておくべき主な条件について解説します。

DAI
実際に契約する際は、ぜひ参考にしてください!

契約形態は何か

業務委託契約の中でも、契約形態が準委任契約か請負契約かを確認します。

契約形態によって働き方や収入の安定性に差が出るので、必ずチェックしておきましょう。

業務内容は何か

業務内容に関しては、どんな業務を委託されるのかを確認しておきます。

実際の業務内容を確認しておけば「想定の範囲を超えた業務を任されて、報酬に見合わない仕事量をこなす羽目になった」というトラブルを防止できます。

報酬についての記載はあるか

業務委託契約書の中に、報酬についての記載があるか必ず確認しましょう。

  • 報酬額
  • 支払い方法

また、補修については以下の項目についても確認しておきましょう。

  • 時間単価か、プロジェクト単位での支払いか
  • 報酬の計算方法

報酬について明確にしておかないと、想定より支払いが少なかったり支払日が先になったりすることがあります。

報酬以外に経費の支払いはあるか

報酬以外に経費の支払いがあるかも重要なポイントです。

たとえば業務に必要な消耗品やPCの回線費用、電気代などの経費が報酬に含まれているか、もしくは別支払いかを確認します。

この部分が決められていないと後で揉めることになるので、見逃さないようにしましょう。

稼働時間はどのくらいか

案件によっては「最低週2稼働」など時間が定められている場合があります。

契約によっては精算幅(例:100時間を基準に、90〜110時間の精算幅で◯万円)が定められていることがあるので、併せてチェックしましょう。

スケジュール管理のために必要な項目であるため、必ず確認しておきましょう。

稼働時間精算幅外の控除・超過支払いについての記載はあるか

稼働時間の精算幅が設けられているときは、報酬の控除もしくは超過支払いがあるのかをチェックします。

実際の稼働時間が精算幅より少なかった場合は報酬がその分差し引かれ、多かった場合は加算される仕組みです。

「業務時間外も働いたのに報酬がもらえなかった」というトラブルを防ぐため、入念に確認しましょう。

報酬の支払日はいつか

報酬の支払日は、クライアント企業によって規定が異なります。

業務委託契約において、報酬の支払日がいつなのか確認しておきましょう。

また、請負契約の場合は納品してから検収が完了するまで報酬が支払われない場合があります。

検収日が締め日を過ぎてしまうと、報酬の支払いが翌月になってしまうこともあります。

納品から検収の期間についても、あわせてチェックしておきましょう。

契約期間、更新の有無について

業務委託契約の契約期間や、契約終了後の更新可否を確認しておきましょう。

また、更新する際の条件をチェックしておくことも大切です。

DAI
更新する際の条件として、規定の期間以内にお互いに解除の申し出がない場合、自動更新される旨を定めている企業もあります。

損害賠償の記載はあるか

業務委託契約を結ぶうえで避けて通れないのが、損害賠償問題です。

もし情報漏洩や著作権の侵害、秘密保持契約違反などで企業に損害を与えてしまった場合、企業から損害賠償を請求されることがあります。

DAI
損害の全額を賠償するともなれば、その額は数百万円に及ぶこともよくあります。

企業に損害を与えないように仕事をすることを前提に、損害賠償についての記載がある場合は念入りにチェックしておきましょう。

特に損害賠償が及ぶ期間や請求される条件については、漏れがないように確認しましょう。

不利な内容は記載されていないか

時折、業務委託エンジニアに対して明らかに不利な内容が記載されていることがあります。

「報酬の振込手数料を負担させられる」「契約終了後に発生した損害を全額賠償する」などの記載があった場合、契約締結後に気づいても手遅れです。

このような記載があったときは、修正をお願いしましょう。

どうしても双方納得のいく形で契約できない場合は、契約自体をお断りすることも検討しましょう。

DAI
業務委託契約書の確認は非常に面倒ですが、未来の自分を守るために必ず実施してくださいね!

SAPコンサルタントの業務委託に関するよくある質問

1.SAP認定コンサルタントの資格は必須ですか?

必須ではありません。 業務委託で最も重視されるのは「実務経験」です。

ただし、経験の浅いモジュールに挑戦する場合や、さらに単価を上げたい場合には有利になります。

2.業務委託にはどのくらいの実務経験が必要ですか?

豊富にありますが、フェーズによります。 設計や開発フェーズはフルリモート可能な場合が多いですが、テストや本稼働直前は出社を求められることもあります。

3.土日や平日夜間だけの副業は可能ですか?

可能ですが、案件数は少なめです。 プロジェクトは平日の日中に進行することが多いためです。

アドバイザリー契約や開発のみなど、切り出し可能なスポット案件であればチャンスはあります。

4.正社員から独立すると手取りは増えますか?

増えるケースが大半です。 ただし、保険料や税金が自己負担になります。

一般的に、会社員時代の額面年収の1.2倍以上を稼げれば、税金を払っても手取りアップを実感しやすいです。

まとめ

今回は、SAPにおすすめの案件サイトと、業務委託契約を結ぶ流れ・注意事項ついて解説しました。

SAPの業務委託案件を受注してさらに活躍の幅を広げたい人は、この記事を参考にして取り組んでください!

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