ランサーズ副業ガイド:初心者向けに税金や確定申告などについても解説

最終更新日:
  • ランサーズを利用して初心者でも副業を始める具体的な手順を知りたい
  • ランサーズ副業でどのくらい稼げるのか、収入の目安を確認したい
  • ランサーズ副業で発生する確定申告の必要性や、税金や確定申告の方法、会社にバレない対策を知りたい

結論からお伝えすると、ランサーズは日本最大級のクラウドソーシングサービスであり、未経験者でも始めやすく在宅で柔軟に稼げる副業手段です。

ただし、最初は単価が低めで安定収入まで時間がかかる傾向があり、税金対策や勤務先に副業を知られない工夫も必要です。豊富な案件数と安全な取引システムが魅力なので、正しく準備と対策をすれば着実に収入を得てスキルアップにつなげることができます。

この記事の結論

ランサーズは副業案件数も多く、本業と並行して進められる案件が多い
・ランサーズ副業での収入は、仕事内容によっても異なる。エンジニアやデザイナーなどの単価は高いが、文字起こしなどの単価は低い
・副業収入が20万円以上を超える場合は、会社にバレる可能性があるため注意が必要

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目次

ランサーズ副業とは?仕組みと特徴を解説

ランサーズ(Lancers)は、企業や個人がオンライン上で仕事を発注・受注できるクラウドソーシングサービスです。2008年に日本初のクラウドソーシングサービスとして誕生し、現在までに累計登録ユーザー数が260万人を超える規模に成長しています。

ランサーズは日本最大級のクラウドソーシングサイトとして、多くの企業・個人が利用しています。実績とスキルのあるフリーランスが多数登録しており、常に豊富な案件が掲載されているため仕事を探しやすく、チャンスが多いのが強みです。たとえばライティング案件やデザイン案件は更新頻度が高く、新しい募集が次々と生まれています。案件数が多い分、競争もありますが、「自分がやりたい」と思える仕事に出会いやすいというメリットにもつながっています。

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ランサーズ副業で人気の仕事ジャンル

Webライティング・記事作成

Webライティングの仕事はランサーズ内でも特に案件数が多く、人気のジャンルです。企業のオウンドメディアの記事作成やブログ記事の執筆、商品やサービスのレビュー記事など、その内容は多岐にわたります。初心者でも取り組みやすいため、副業としてライティングからスタートする人は少なくありません。実際「文字起こしや簡単な記事代行から始めて、徐々に単価の高いライティングに挑戦した」という成功例もよく聞きます。

Webライティング案件の報酬は文字単価制が一般的です。初心者向けの案件では0.5円〜1円/文字程度が相場ですが、SEOライティングなどスキルが求められる案件では2〜3円以上になることもあります。例えば1記事3000文字で単価1円なら報酬3000円、単価3円なら9000円という計算です。単価は案件によって差がありますが、実績とスキルを積めばより高単価の記事執筆も可能です。認定ランサー級の実力がつけば、1記事数万円規模の案件を受注しているライターもいます。

データ入力・文字起こし

データ入力文字起こし(テープ起こし)の仕事も、ランサーズで定番の人気ジャンルです。これらは特別なスキルを必要としない反面、時間と正確さが求められる作業であり、多くのクライアントが外注しています。副業として取り組む場合も、比較的気軽に始められる点で人気があります。

データ入力の案件では、手書き書類やPDFの内容をExcelに転記する、ウェブサイト上の情報をリスト化する、アンケート結果を集計する、といった内容が一般的です。単純作業の繰り返しではありますが、そのぶん作業に集中しやすく、スキマ時間に細切れで作業するのにも向いています。報酬は「◯件あたり◯円」や「◯時間あたり◯円」といった形で提示されることが多く、作業ボリュームによって様々です。大量のデータ入力案件ではチーム分担となる場合もありますが、副業なら自分が処理できる範囲の仕事量を請け負うようにしましょう。

Webデザイン・バナー制作

Webデザインやバナー制作の案件は、デザイナー志望の方やグラフィックソフトのスキルを持つ方に人気のジャンルです。企業のホームページ作成、LP(ランディングページ)デザイン、バナー広告やSNS用画像の制作依頼などが日々多数掲載されています。クリエイティブ系の仕事は成果物が目に見える形で残るため、ポートフォリオを充実させやすく、自身のスキルアピールにもつながります。

Webデザイン案件には「コンペ形式」のものも多い点が特徴です。例えばロゴデザインやバナー制作では、クライアントがコンペを開催し、応募者の中から採用作品を選ぶ仕組みがあります。コンペは採用されないと報酬が得られないリスクがありますが、実績のない初心者でも参加しやすいというメリットがあります。他の応募者の作品を見ることで勉強にもなりますし、運良く採用されれば一気に実績が増えます。最初は賞金額が低めのコンペでも良いので、積極的にチャレンジしてみると良いでしょう。

このジャンルで稼ぐには、IllustratorやPhotoshopなどデザインツールの習熟はもちろん、クライアントの要望を汲み取るヒアリング力も重要です。「おしゃれな感じ」「目立つデザイン」といった抽象的な要望を具体化できる提案力があると喜ばれます。納品物のクオリティが高ければ、継続案件や直接指名のオファーにつながるケースもあります。自身のクリエイティビティを活かしつつ、副業で収入を得たいという方には適したジャンルと言えるでしょう。

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動画編集

近年の動画コンテンツ需要の高まりを受け、動画編集ナレーションの案件もランサーズで増えています。YouTubeをはじめとする動画プラットフォーム向けの編集代行、副業Youtuberの動画編集、企業PR動画や結婚式映像の編集など、さまざまな依頼が見られます。動画編集ソフト(Adobe Premiere ProやFinal Cutなど)や字幕制作ソフトに慣れている方にとっては、スキルを活かせる副業分野です。

動画編集案件の報酬は、動画の長さや作業内容によってまちまちですが、1本あたり数千円〜数万円程度が一般的です。例えば「10分のYouTube動画編集で5,000円」や「30分の対談動画編集で20,000円」などのケースがあります。内容によってはテロップ入れのみ、カットのみ等軽作業の場合もあり、その場合は単価も抑えめです。逆にフルテロップ・効果音・サムネイル制作まで含む総合編集案件は高単価になります。初めは短尺の簡単な編集から始め、スキルに応じて徐々に凝った編集案件に挑戦すると良いでしょう。

SNS運用・マーケティング業務

企業や個人事業主のSNS運用代行マーケティング補助の案件も、ランサーズで注目されるジャンルになっています。TwitterやInstagram、Facebookなどのアカウント運用を任されたり、SNS広告の運用サポート、またはWebマーケティング施策の調査・企画といった内容です。SNSが普及した現代では「自社SNSを活用したいが手が回らない」という企業も多く、そうしたニーズに副業人材が応える形です。

典型的な仕事内容は、日々の投稿作業(テキストや画像の作成・投稿)、コメントやDMの対応フォロワーの分析、キャンペーン企画の提案などです。SNSに精通しているか、マーケティングの基礎知識がある程度あることが求められます。報酬は月額固定で支払われるケースが多く、例えば「Twitter運用(月〇〇投稿+レポート)で月額3万円」といったイメージです。契約期間が長期にわたる場合もあり、継続案件として安定収入を得やすいジャンルでもあります。

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システム開発・プログラミング案件

システム開発プログラミングの案件は、ランサーズの中でも高度なスキルを要するプロ向けのジャンルです。Webシステムの構築、スマホアプリ開発、業務システムの改修、WordPressなどCMSのカスタマイズ、ツール作成など、多岐にわたるプログラミング案件が掲載されています。ITエンジニアとしてのスキルや実務経験がある方は、その専門性を活かして副業で高収入を狙える分野です。

報酬は案件規模により幅広いですが、単発で数十万円に達するものも珍しくありません。たとえば「ECサイト構築 50万円」「スマホゲームアプリ開発 100万円」など大掛かりなものもあります。一方で「簡易なウェブスクレイピングツール開発 1万円」「Excelマクロ作成 5千円」といった小さな案件もあり、自分のキャパシティと相談して選択できます。副業で個人が請け負うなら、無理のない規模のプロジェクトを選び、納期や品質に責任を持ってやり遂げることが大切です。

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ランサーズ副業の始め方

アカウント登録

ランサーズで副業を始めるには、まず無料の会員登録が必要です。公式サイトでメールアドレスやSNS連携によりアカウントを作成し、プロフィール情報を入力します。

案件への応募

次に、自分ができそうな仕事をサイト内で検索し、興味のある案件に応募(提案)します。応募時には提案文と見積もり金額・納期などを送信し、クライアントからの返信を待ちます。

仮払い

クライアントに提案が採用されれば契約成立となり、ランサーズ上で「仮払い」が行われます。これにより報酬が一旦サイトに預けられ、受注者は安心して作業を進められます。

納品

契約開始後は、指定された内容に沿って作業を行い、期日までに納品しましょう。納品物はランサーズのメッセージ機能経由で提出し、クライアントからの検収を待ちます。修正依頼があれば対応し、最終的にクライアントが納品物を承認すると取引完了です。その時点でエスクローに預けられた報酬が受注者のランサーズ口座に支払われます。

出勤

報酬を受け取ったら、振込申請をして自分の銀行口座に出金できます。ランサーズでは1,000円以上の残高で出金申請が可能で、通常は翌営業日〜数日以内に指定口座へ振り込まれます。ただし振込手数料がかかり、他行の場合550円(税込)、楽天銀行の場合は110円(税込)となっています。

ランサーズが副業に向いている理由

ランサーズには副業OKの案件が多い

ランサーズを副業で活用する最大のメリットの一つは、なんと言っても案件数の多さです。日本最大級のクラウドソーシングというだけあって、業界トップクラスの仕事依頼件数を誇ります。常時10万件以上の案件が掲載されており、毎日新たな仕事募集が数百件単位で追加されています。そのため「仕事が全然ない」「受注する案件が見つからない」という心配がほとんどありません。自分に合いそうな案件も、じっくり探せば必ず見つかると言ってよいでしょう。

案件が豊富なことは、副業を安定して続ける上で大きな安心材料になります。ある案件が終了しても、すぐ次の案件に応募できますし、複数の案件を同時並行でこなすことも可能です。需要と供給のマッチングが活発なので、仕事が途切れる不安が少ないのです。これは収入面の安定化にも寄与します。たとえば月3万円稼ぎたい場合に、1件3万円の案件がなかなか無くても、1万円の案件3件に応募して達成するなど、組み合わせて目標達成ができます。案件数が多いからこそ成り立つ戦略です。

ランサーズには成果物納品型の副業案件が多いため

ランサーズには、成果物納品型の案件が多いです。

一般的に副業案件には、

– 時間制約での稼働型案件
– 成果物納品型の案件

の2種類があります。

副業の場合、どうしても本業との兼ね合いで時間の制約があるため、例えば時間制約での稼働型案件の場合、稼働することができません。

一方で、成果物納品型の案件の場合、稼働時間の義務がなく、成果物を納品することにコミットすればいいので、副業で業務を行うことは比較的容易となります。

副業初心者でも始めやすい

ランサーズは副業初心者にとって始めやすいプラットフォームです。その理由の一つは、前述の通り未経験歓迎の簡単な案件が豊富であることです。特別な資格や高度なスキルがなくても、文章作成やデータ入力、アンケート回答など誰でもできる仕事が多数あります。実際、ランサーズには「初心者歓迎」「未経験OK」と明示された案件も多く、まずはそうした取り組みやすい仕事からスタートできるためハードルが低いです。また、クラウドソーシングの操作自体も難しくありません。サイト上の指示に従って応募・納品するだけなので、専門知識がなくても迷わず使えます。

在宅で自由な時間に働ける

ランサーズ副業のメリットとして見逃せないのが、働く時間と場所の自由度です。基本的にインターネットを通じて完結する仕事ばかりなので、自宅にいながら好きな時間帯に取り組むことができます。これは本業で会社勤務や決まったシフトがある方にとって、非常にありがたいポイントです。

例えば平日は夜しか時間が取れない会社員でも、帰宅後や寝る前の数時間を使って副業可能です。早起きが得意な人なら朝活として作業してから出勤することもできます。自分のライフスタイルに合わせて柔軟に労働時間を調整できるのは、通勤や拘束時間が発生するアルバイトにはないメリットです。副業に充てられる時間が週に数時間程度しかなくても、その範囲でできる案件を選べば問題ありません。

評価制度で努力が報われる仕組みがある

ランサーズにはユーザー評価制度があり、これが副業ワーカーにとって大きなモチベーション源となります。具体的には、案件完了ごとにクライアントから受注者へ5段階の星評価とコメントが付けられます。この評価がプロフィールに蓄積されていくため、頑張れば頑張るほど見える形で信頼度が上がる仕組みになっています。

副業でコツコツ努力しても、それが目に見えないと達成感が得にくいものですが、ランサーズでは高評価という形で成果が残ります。たとえば「迅速かつ丁寧な対応で助かりました!」「納品物のクオリティに大変満足しています」といったコメントをもらえると、自分の努力がちゃんと評価されたと感じられるでしょう。評価が上がれば次の仕事も受注しやすくなるという好循環が生まれます。他のクラウドソーシングと比較しても、ランサーズの評価制度は歴史が長く洗練されており、ユーザーの信頼指標として定着しています。

仮払いシステムで安心して取引できる

ランサーズには「仮払い(エスクロー)システム」という安心の支払い仕組みが備わっています。これにより、「仕事をしたのに報酬が支払われない」という心配をせずに取引できるのが大きなメリットです。

仮払いシステムでは、契約が成立した段階でクライアントが一旦ランサーズに報酬を支払います(預けます)。そのお金は納品・検収が完了するまでサイト側が預かり、無事納品物が承認されると受注者へ支払われます。つまり、受注者から見れば仕事開始時点で報酬がプラットフォームにロックされている状態です。納品さえきちんと行えば必ず約束の報酬を受け取れる保証があるわけです。

サポート体制が整っており初心者も安心

ランサーズは副業初心者に対するサポート体制も充実しています。わからないことや不安なことがあっても、適切な支援が受けられるため安心して利用できるのは大きなメリットです。

まず、公式サイト内に豊富なヘルプページやガイドがあります。使い方ガイド、トラブルシューティング、料金や税金に関するQ&Aなど、一通りの疑問はヘルプセンターで解決できます。例えば「プロフィールの充実方法」「初めての提案の仕方」「システム手数料はいくら?」といった初心者が抱きがちな疑問も丁寧に解説されています。また、「クラウドソーシング相談室」というユーザーコミュニティでは、過去の質問と回答が閲覧でき、自分で質問を投稿することも可能です。同じ副業仲間から経験談やアドバイスをもらえるため、とても心強いでしょう。

次に、ランサーズ運営によるサポート窓口も整っています。問い合わせフォームやチャットサポートを通じて、困ったときに直接スタッフに相談できます。たとえば「クライアントと連絡が取れなくなった」「仕事の範囲でもめている」といったトラブル時にも、適切な対処法を教えてもらえます。規約違反ユーザーへの対応も含め、運営がバックアップしてくれる安心感は大きいです。

ランサーズ副業に向いていない人の特徴

高単価の案件を探しているひと

「できるだけ短時間で高収入を得たい」「自分のスキルに見合った高単価の仕事だけやりたい」という方には、ランサーズの副業はミスマッチかもしれません。なぜなら、クラウドソーシングの案件相場は全体的に報酬単価が低めに設定されていることが多く、特に初心者がいきなり高額報酬を得るのは難しいからです。

実際、初心者向け案件の中には「手数料を引いたら時給換算で泣けるレベル」という声もあるほど低単価のものも存在します。もちろん、専門性が高く経験豊富な人向けの案件では1件数十万円という例もあります。しかしそれらは選抜も厳しく、実績やポートフォリオがないとまず採用されません。

例えばWebライターの場合、駆け出しのうちは1文字0.5円〜1円程度が相場で、記事1本書いても1,000円〜2,000円にしかなりません。これを「安すぎてやっていられない」と感じる人には、クラウドソーシングはストレスになるでしょう。

営業活動などが面倒なひと

ランサーズで仕事を得るためには、ただ待っているだけでは何も始まりません。自分から積極的に案件を探し、提案し、クライアントとやり取りをするという営業・交渉活動が不可欠です。このプロセスを「面倒」「煩わしい」と感じる人には、クラウドソーシングの副業は向いていないでしょう。例えば、提案文を書くのが億劫だったり、複数のクライアントと同時にメッセージのやり取りをするのが苦手な人です。

特に副業の場合、日中は本業で忙しく、夜に提案作業や連絡をすることになります。営業的なコミュニケーションに労力を割けない人にとっては、負担に感じてしまうかもしれません。例えば「自分は技術提供するだけで、営業はしたくない」というタイプの職人気質な方は、エージェント経由の仕事や知人の紹介案件などの方が性に合うでしょう。クラウドソーシングは基本的に自分を売り込むところから始める自己完結型の働き方なので、待っているだけで依頼が来るわけではありません。

初心者がランサーズ副業で稼ぐためのポイント

実績ゼロから信頼を積み上げるには、最初は格安で案件を受託する

ランサーズで収入を上げていくには、まず実績と高評価を積み上げることが重要です。しかし新人のうちはまだ評価がなく、クライアントから見ると実力が未知数です。そのため最初は思い切って低単価の案件を引き受ける戦略がおすすめです。いわば「実績づくり期間」と割り切り、報酬より経験と評価を優先します。

例えば、本来であれば1文字1円は欲しいライティング案件でも、初受注では0.5円でも受ける覚悟で提案してみます。もしくはデザイン案件で破格に近い提案額を提示して受注し、実績とポートフォリオを獲得します。低単価であっても納期遵守・高品質でしっかり仕事をこなし、クライアントから「丁寧な仕事でした」「信頼できるランサーです」といった高評価コメントをもらえればしめたものです。評価件数が1件でもつけば、次の提案時の説得力が違ってきます。

しっかりと実績を3件獲得する

初心者の方は、まず最低3件の完了実績を目標にすると良いでしょう。実績が3件あると、プロフィール上でも「評価:○件」と表示され、クライアントから見た信頼感が格段に増します。ゼロ件と3件では印象が大違いで、「この人はもう何件か仕事をこなしているんだな」と安心してもらえる数字です。

3件というのはあくまで目安ですが、ランサーズ上での評価システム的にも非常に意味があります。評価が1~2件だと、たまたまそれが高評価でも「偶然かも?」と思われる可能性があります。しかし3件すべてで良い評価コメントや高いスター評価を得られていれば、安定した仕事ぶりと見なされやすくなるのです。クライアント側も発注にリスクを感じにくくなり、あなたの提案を採用しやすくなるでしょう。

実績3件を達成するためには、前述の通り最初は小さめの案件でも積極的に取りにいきましょう。タスク形式の簡単な仕事でも構いません。とにかく「完了」ステータスを3回経験することが大事です。その過程で、ランサーズの流れにも慣れることができますし、評価コメントで自身の改善点や強みを知ることもできます。

ランサーズ副業の注意点

本業とのバランス管理に注意が必要

副業に取り組む際には、どうしても本業との両立という課題がついてまわります。ランサーズ副業も例外ではなく、本業がある方は時間配分や体調管理に十分注意する必要があります。本業がおろそかになると本末転倒ですし、逆に副業の納期が守れなくなれば信頼を失ってしまいます。両者のバランスを上手に取ることが大事なポイントです。

まず時間面では、無理のないスケジュール設定が肝心です。つい欲張って多くの案件を抱え込んだり、短納期の仕事を詰め込んだりすると、深夜まで作業が続いて寝不足…という状態になりがちです。それでは本業に差し障りが出たり、健康を損ねたりします。自分の平日・休日の可処分時間を把握し、その範囲内でこなせる案件数や納期の案件を選ぶようにしましょう。断る勇気も必要です。難しそうな仕事は最初から提案しない、想定より負荷が高ければ早めにクライアントと相談するなど、キャパシティ管理を徹底しましょう。

詐欺案件や怪しい依頼を見分けるポイント

インターネット上の取引には、残念ながら悪質な案件詐欺まがいの依頼が紛れ込む可能性もゼロではありません。ランサーズでも運営が監視はしていますが、利用者自身も怪しい案件に引っかからない注意が必要です。安全に副業を続けるために、不審な依頼を見極めるポイントを押さえておきましょう。

まず、明らかにおかしな高額報酬楽すぎる内容には警戒してください。「誰でも簡単に1日で10万円稼げます!」のようなうたい文句は典型的な詐欺の手口です。特別なスキルも条件もないのに高報酬を提示している案件は、後から何かしら不当な要求や、個人情報搾取などのリスクが潜んでいることがあります。適正相場とかけ離れた依頼には応募しないのが賢明です。

次に、外部サイトや直接契約への誘導も要注意です。ランサーズのメッセージ上で「この案件は〇〇サイトでやりとりしませんか」「LINEで詳しく話しましょう」と持ちかけてくるクライアントは、プラットフォームを介さずやり取りしようとしています。これは規約違反ですし、エスクローの保護を受けられなくなるため危険です。そうした誘導には応じず、必ずランサーズ上で正式契約するようにしましょう。

また、個人情報や金銭を先に求める案件も怪しいです。例えば「この仕事をするには登録料が必要」「まず有料教材を買ってもらいます」というものや、「身分証や口座番号を教えて」といった依頼は詐欺の兆候です。ランサーズでは原則、仕事開始前にお金を払ったり個人情報を渡したりする必要はありません。

その他、常識的に見て怪しい内容(違法またはグレーな内容の依頼、アダルト・出会い系のなりすまし投稿、レビュー偽装依頼など)にも手を出さないことです。仮に報酬がもらえても、違法行為や倫理的に問題のある仕事は自分の評価にも傷がつきますし、トラブルの元です。

以上のポイントを踏まえ、「おかしいな?」と感じたら応募せず、運営に通報することも検討してください。大多数の案件は健全ですが、自衛の意識を持っておくことが大切です。安全第一でプラットフォームを利用することで、安心して副業に取り組むことができます。万が一被害に遭いそうになった場合は、すぐサポートに相談しましょう。

ランサーズ副業がバレる主な原因

副業を行う際に気になるのが、勤務先の会社に副業がバレないかという点です。特に会社の就業規則で副業禁止または制限がある場合、発覚するとトラブルになる可能性があります。ランサーズでの副業自体は匿名で行えるため表向きにはバレにくいですが、いくつかの要因で会社に知られてしまうケースもあります。その主な原因を押さえておきましょう。

税金(住民税)の通知

一番多いのは税金(住民税)の通知による発覚です。副業で収入を得ると、その分も含めた住民税額が決定されます。通常、会社員の住民税は年末調整後に給与天引き(特別徴収)されますが、副業分の住民税も合算されると前年より大幅に増えてしまいます。市区町村から会社への住民税通知で社員の税額が急増していれば、経理担当者などが「何か他に収入がある?」と気付く可能性があります。つまり住民税の金額変化が副業露見のきっかけになるのです。

確定申告の方法

また、確定申告の方法も影響します。副業所得が年間20万円を超えれば自分で確定申告が必要ですが、その際に住民税の徴収方法で「特別徴収(給与と一緒に天引き)」を選ぶと、会社に住民税通知が行くため副業分も把握されてしまいます。ここは後述の対策で「普通徴収(自分で納付)」にすることが重要です。

社内・知人からの偶発的な情報漏洩

他の原因としては、社内・知人からの偶発的な情報漏洩も考えられます。例えばランサーズ上で本名や顔写真を出して活動していた場合、同僚が偶然それを見つけてしまうリスクはゼロではありません。またSNSで副業のことを匂わせる投稿をしてしまい、それを誰かが見て広まるケースもあります。会社関係の人には副業の話題をしないなど、自分から情報を出さないことも大事です。

ランサーズ副業が会社にバレないようにするための工夫

会社に副業を知られたくない場合、いくつかの工夫と対策を講じることでリスクを最小限にできます。先ほど触れた原因を踏まえ、具体的に何をすれば良いのか見ていきましょう。

副業収入を20万円未満にする

ランサーズ副業収入は、個人事業主化/法人化して否に場合、雑所得になります。雑所得が20万円以下なら原則確定申告不要なので(住民税申告は必要な場合あり)、会社に通知されることはまずありません。そのため、副業を少額に抑えておくという手もなくはありません。

副業収入が年間20万円を超えた場合は確定申告が必要になります。

確定申告をしないままだと、いずれ税務署から通知が来たり、本業の年末調整で把握されてしまう可能性があります。本業の給与以外に20万円超の所得があれば、必ず自ら申告しましょう。逆に言えば、20万円以下なら原則確定申告不要なので(住民税申告は必要な場合あり)、副業を少額に抑えておくという手もなくはありません。

住民税の納付方法を切り替える

まず最重要なのが住民税の納付方法を切り替えることです。副業で確定申告をする際、申告書の「住民税・事業税に関する事項」で「自分で納付(普通徴収)」を選択します。これにより、副業分の住民税は自分に直接請求が来て自分で納付する形になり、会社には副業分の住民税通知が届きません。会社経由で天引きされるのを避ける、いわば副業バレ防止の鉄則です。確定申告書の該当欄にチェックを入れるだけの簡単な対応なので、絶対に忘れないようにしましょう。

個人情報の露出を避ける

次に、個人情報の露出を避けることです。ランサーズ上では基本匿名で活動できますから、本名や勤務先などは登録せず、ハンドルネームで通します。プロフィールに顔写真を載せる人もいますが、副業を秘匿したいなら避けた方が無難です。また、納品物やポートフォリオに会社での資料や情報を流用するのも厳禁です。本業と副業を結びつけるような手がかりを残さないようにしましょう。

SNS等でも副業の話をオープンにしない

そしてSNS等でも副業の話をオープンにしないこと。うっかり副業収入や仕事についてツイートした内容が社内の人に見られると広まる可能性があります。SNSのアカウントを分けたり非公開にする、そもそも副業の詳細は書かないなど、自衛が必要です。

よくある質問(FAQ)

ランサーズは副業として利用できますか?

はい、ランサーズは副業に十分活用できます。実際に多くの会社員や主婦の方が、ランサーズを使って空き時間に副収入を得ています。仕事の種類も豊富で、自分のスキルや空き時間に合わせて案件を選べるため、本業と両立しやすいです。特に在宅でできる仕事が中心なので、通勤後の夜間や週末だけの稼働でも問題ありません。まずは無料登録して、興味のある案件に少しずつ応募していくことで、副業をスタートできます。「副業禁止」の会社でない限り、ルールを守って利用すればバレにくく安全に副業できます。

ランサーズで副業をしたら会社にバレますか?

基本的に、ランサーズで副業をしても会社にバレるリスクは低いです。ランサーズ上では本名を公開する必要もなく、勤務先に知られるような仕組みはありません。ただし注意点として、税金(住民税)の処理があります。副業で20万円を超える所得が出た場合、確定申告時に住民税の納付方法を「自分で納付(普通徴収)」にすれば、会社を通さず自分で副業分の住民税を納められます。この対策を取れば、給与から引かれる住民税額で会社に怪しまれる可能性も減ります。また、勤務時間中に副業をしない、本業の業務に支障を出さないなど基本的な注意をしていれば、会社に知られることなく安心して副業を続けられるでしょう。

ランサーズの欠点は何ですか?

ランサーズは便利なプラットフォームですが、いくつかデメリットや注意点もあります。まず、システム手数料が発生する点です。報酬の16.5%が手数料として差し引かれるので、手取りは報酬額より少なくなります。次に、人気の案件では応募者が多く競争率が高いため、初心者のうちは案件獲得に苦戦することがあります。加えて、低単価案件も多く、安定した収入を得るまでに時間がかかることも欠点と言えます。ただし、これらは工夫や努力で乗り越えられる部分でもあります。手数料は安全な取引のコストと割り切り、実績を積むことで高単価案件に挑戦できるようになります。総じて、始めは稼ぎにくいが軌道に乗ればメリットが大きいのがランサーズと言えるでしょう。

ランサーズで副業して雑所得になる?

多くの場合、ランサーズ副業の収入は税法上「雑所得」として扱われます。会社員がプライベートで得る副収入は、事業規模でなければ雑所得に分類されるのが一般的です。確定申告する際には、本業の給与所得とは別に雑所得として申告し、収入から必要経費を引いた額に対して税金を計算します。雑所得は青色申告の特典(65万円控除など)が使えませんが、副業規模であればそれほど大きなデメリットではありません。むしろ経費も計上できますし(例:ランサーズの手数料や通信費など)、税務処理自体も比較的シンプルです。つまり、ランサーズ副業で得た利益は雑所得として申告するのが一般的であり、その範囲でしっかり経費控除しつつ納税すれば問題ありません。

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