Webデザイナーの業務委託は稼げる?単価相場や契約までの流れを解説

最終更新日:
  • Webデザイナーの業務委託案件の単価相場を知りたい
  • 案件の探し方や契約までの流れ、注意点を整理したい
  • リモート・高単価で働くための基準やサイト選びを知りたい

結論からお伝えすると、Webデザイナーの業務委託は実務経験とプラスアルファのスキル(コーディングやUI/UXなど)次第で十分に稼げます

一方で、契約形態の違い(準委任/請負)やリスク、相場理解、案件選定の基準を押さえないと、「買い叩かれる」「収入が安定しない」といったミスマッチにつながるため、事前準備が重要です。

この記事では、以下の内容について解説します。

  • Webデザイナー業務委託の単価相場
  • 案件サイト選び/契約形態/契約書の必須チェック項目
  • 実際の求人例とリモート・高単価を狙うための基準
  • 未経験からの参画可否やスキルセット別の傾向

Webデザイナーの業務委託で押さえるべき単価相場、案件探しの基準、契約の流れや注意点、実例求人までわかりやすく解説します。

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目次

Webデザイナーの業務委託はできる?未経験からも可能?

Webデザイナーの業務委託は未経験からでも可能です。フリーランスのWebデザイナーとしてクラウドソーシングやエージェントサービスを活用すれば、スキルレベルに応じた案件獲得が実現できます。

業務委託案件を獲得するには、まずポートフォリオサイトが不可欠です。レスポンシブデザインやUIUXの基本原則を押さえたサイトを作成して、クライアントにスキルをアピールします。

DAI
モックアップ作成からコーディングまで一貫して対応できる点をアピールポイントにするとよいでしょう。

未経験者は、まずクラウドワークスやランサーズなどのプラットフォームで小規模な案件からスタートし、実績を積むことをおすすめします。また、「Type IT派遣」を使うと中長期で稼働できる案件も見つかるのでおすすめです。

まずはポートフォリオ制作や知人のサイト改修から経験を積み、徐々に単価アップを図る戦略が効果的です。

Webデザイナーの単価相場

単価中央値: 55.0万円
単価平均値: 57.6万円
単価相場案件数
0〜9万円11件
10〜19万円3件
20〜29万円7件
30〜39万円22件
40〜49万円33件
50〜59万円82件
60〜69万円111件
70〜79万円53件
80〜89万円42件
90〜99万円13件
100〜109万円3件
110〜119万円3件
120〜129万円1件
130〜139万円0件
140〜149万円0件
150〜159万円1件
160〜169万円1件
170〜179万円0件
180〜189万円0件
190〜199万円0件
200〜209万円0件
210〜219万円0件
220〜229万円0件
230〜239万円0件
240〜249万円0件
250〜259万円0件
260〜269万円0件
270〜279万円0件
280〜289万円0件
290〜299万円0件
300〜309万円0件
2025年12月時点

インディバースフリーランスが提携しているエージェントの全求人データをもとに抽出した結果ですが、平均単価相場/月は約57万円でした。

高単価の案件を探している人は、高単価案件が豊富なレバテックフリーランスで案件を探すのがおすすめです。

Webデザイナーの業務委託案件例

ここでは、実際に募集されている、Webデザイナーのフリーランス案件の例を5つご紹介します。

720,000/月
品川
リモート
スキルマーケティングAI
職種Webデザイナーエンジニアデザイナー
マーケティング編成部において、 デザイン業務を行なっていただける方を募集いたします! 【具体的な業務内容】 ・CPNランディングページ制作 ・CPNバナー制作 スキルによっては他の領域までお任せします! (デザインセンスが良い方希望:色の組...
業界マーケティング
500,000/月
港区
フルリモート
スキルコーディングWordPressPhotoshopjQueryJavaScriptJavaIllustratorHTMLGitCSSAdobe IllustratorAdobe PhotoshopVSCode
職種Webデザイナーエンジニアデザイナー
【業務内容】 WEB企画チームからの要望をデザインしてコーディングしていただきます。 それをGitでのソース管理上にプッシュして、本番リリースまで一連の作業を行ってもらいます。 ※業務量はデザイン3割、コーディング7割 ※基本はWEBだが、...
業界医療
660,000/月
浜松町もしくは竹芝
フルリモート
スキル広告運用クリエイティブ
職種Webデザイナーエンジニアデザイナープランナー広告運用
アルバイト求人サイトの広告向けクリエイティブの作成及び広告運用者(プランナー)との協働が主な業務になります。 クリエイティブは動画及び静止画バナーの両方を想定しています。 そのうち動画クリエイティブは、アニメーション動画及び実写動画の両方を...
業界広告クリエイティブアニメーション
330,000/月
西新宿
常駐
スキルコーディングPhotoshopJavaScriptJavaIllustratorHTMLCSSCSS3Adobe IllustratorAdobe Photoshop
職種マークアップエンジニアコーダーエンジニアデザイナーWebデザイナー
WEBデザイナーがデザインしたLPやバナーからクライアントのイメージに合わせた Webサイトをコーディングしていただく役割となります。 元請様の社内に常駐し、複数の依頼に横断的にご対応いただきます。
500,000/月
品川
リモート
スキルPhotoshopIllustratorUIデザインAdobe IllustratorWindowsAdobe Photoshop
職種Webデザイナーエンジニアデザイナー
車載機器の画面開発に携わっていただき下記の業務をお任せする想定です。 お客様からのinput(デザイン要求資料・画面構造を示す設計資料)を元に、 GUI開発を行うための画面データの作成・付随する資料の作成を行っていただく想定です。

Webデザイナーの案件をお探しの方は、フリーランス向けマッチングサービスおすすめ17選を是非参考にしてみてください。

Webデザイナーの業務委託案件探しにおすすめのエージェント

Webデザイナーの仕事探しにおすすめのサイトは以下のとおりです。

公式サイト 案件数 稼働日数
(目安)
特徴
レバテッククリエイター
レバテック
https://creator.levtech.jp
★★★★★ 週3~5日 ・業界最大級の案件保有数で個人では獲得が難しい希少な案件も豊富
・業界内最高レベルの高単価案件を実現!
・単価交渉や参画後のフォロー体制が充実
HiPro Tech
https://tech.hipro-job.jp/  ★★★ 週3〜5日 ・週3日~5日稼働の大手企業案件が豊富で高報酬が特徴
・Web系デザイナーに加えてゲームデザイナー求人にも強い
テクフリ
https://freelance.techcareer.jp/ ★★★★ 週3〜5日 ・Webデザイナーだけでなく、UI/UXデザイナーや2Dデザイナー案件もあり
・面談対策など案件受注サポートも充実しており、休業補償などの福利厚生も充実。
・手厚いサポートを受けながら高単価な案件を狙うならここ。

それぞれ解説します。

レバテッククリエイター

レバテッククリエイター公式サイト:https://creator.levtech.jp/

運営会社 レバテック株式会社
公式サイト https://creator.levtech.jp/
契約形態 業務委託契約 ・派遣契約
対応地域 東京都・大阪府が中心
支払いサイト 15日サイト(月末締め翌月15日払い)
求人数 1,083件
リモート求人数 -
福利厚生 税理士紹介や確定申告セミナーなどの税務関連サポート
人間ドックやスポーツジムなどが特別価格で利用可能
レストランでの食事・映画鑑賞・旅行などを割引

レバテッククリエイターの特徴は、以下の通りです。

  1. クリエイター特化ならではのカウンセラーの専門性の高さ
  2. さまざまなデザイナー系職種に対応している
  3. 他社と比較して、デザイナー系職種のディレクターを多数募集している

フリーランスでも安定して働きたい方は、まずレバテッククリエイターに相談してみることをおすすめします。

レバテッククリエイターに無料登録して案件をみる(公式サイト)

HiProTech

HiPro Tech(ハイプロテック)は、パーソルキャリア株式会社が運営するIT・テクノロジー領域に特化したフリーランスエージェントです。企業とフリーランスを“直接契約”でつなぐことを特徴とし、中間マージンが発生しないため、高単価・高報酬な案件が豊富に揃っています。

掲載案件の約70%が自社開発で、25%は週3日以下の稼働と、自由度の高い働き方を実現できます。さらに「案件リクエスト機能」により、今すぐ稼働できない方でも条件に合った案件を優先的に紹介してもらえる点も魅力。登録から契約までのサポートはすべて無料で、初めてのフリーランス活動でも安心して利用可能です。PM・エンジニアからデータサイエンティストまで幅広い職種に対応し、全国どこからでも参画できる案件も多数。キャリアの自由度と収入の最大化を両立したいITプロフェッショナルに最適なサービスです。

HiPro Tech公式ページにアクセスする
HiPro Tech(ハイプロテック)の評判は?利用のメリット・デメリット、使うべき人を紹介
HiPro Tech(ハイプロテック)の評判を徹底解説。中間マージン0の直接契約で高単価...

テクフリ

 

テクフリ(TechCareer Freelance)は、株式会社アイデンティティーが運営するフリーランスエンジニア・クリエイター向けの案件紹介サービスです。

最大の特徴は、業界でも珍しい低マージン率(一部案件で10%)と、登録から案件参画後まで一貫してサポートする強力な体制。コーディネーター・エージェント・カスタマーサクセスの専門チームが、カウンセリングや条件交渉、現場での問題解決まで丁寧に対応します。

さらに、ITフリーランスコンソーシアム(ITFC)による独自の福利厚生も充実。休業補償保険や報酬付き休暇、健康診断割引、税理士無料紹介・キャッシュバック、デリバリーや旅行の割引など、他社にはない特典が多数用意されています。

案件の約80%がリモート対応、週4日からの稼働も可能で、柔軟な働き方を実現。高単価案件や福利厚生を重視する方、エンジニア・クリエイター職種でキャリアアップを目指す方に最適です。ただし、実務経験2~3年以上が求められるため、経験の浅い方や地方在住で常駐案件を希望する方には向かない場合があります。登録・利用は完全無料。

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テクフリの評判・口コミは?メリット・デメリットを含めて解説!
テクフリの評判・口コミを徹底解説。マージン率10%~で高単価案件多数、リモート...

Webデザイナーが業務委託案件を探す基準

Webデザイナーの業務委託案件を選ぶときは、以下のポイントに注目しましょう。

  • 自分のスキルに合った案件が多いか
  • リモート可能な案件があるか
  • 高単価な案件が多いか
DAI
それぞれのポイントについて詳しく解説していきます!

自分のスキルに合った案件が多いか

まずは、自分のスキルに合った案件を数多く取り扱っているかを確認しておく必要があります。 案件サイトには、以下のようにそれぞれ得意分野が異なります。

  • Webデザイナーやイラストレーターなどクリエイター領域に特化している
  • 高いスキルが必要な分単価が高い案件を取り扱っている

「自分のスキルを存分に活かせる案件を取り扱っているか」という点を基準に、自分に合う案件サイトを探しましょう。

リモート可能な案件があるか

リモート勤務が可能な案件を取り扱っているかも重要なポイントです。

リモート案件の良いところは、自宅やカフェなど自分の働きやすい場所からオンラインで作業ができることです。

通勤に時間を割かずに済むので、効率よく業務を終わらせて残った時間を趣味に充てることもできます。

案件サイトを探すときは、リモート可の案件を多く扱っているかもチェックしましょう。

Webデザイナー向けのリモート案件を数多く扱っている、「レバテッククリエイター」が特におすすめです。

DAI
リモート案件は非常に人気が高いので、早めに応募しないとすぐに埋まってしまいます。案件サイトに登録しておけば、通知が来るのですぐに応募できますよ!

高単価な案件が多いか

案件サイトを探す際には、高単価な案件が多いかどうかも基準に入れておきましょう。

効率よく稼ぐには、単価の高い案件を受注するのが近道です。

単価の高い案件をこなすことで収入を安定させやすくなりますし、高いスキルを求められるので自分のスキルアップにもつながります。

逆に単価の低い案件ばかり扱っているサイトだと、高単価の案件を探すのが難しくなってしまいます。

DAI
高単価なWebデザイナー案件は「テクフリ」で数多く取り扱っていました。複数の案件サイトに登録して、単価を見比べてみましょう!

業務委託契約の主な種類

男性A
そもそも、業務委託契約とはなんですか?

業務委託契約とは、業務を外注したい企業が、業務の一部を他の企業や個人に外注して委託することです。

報酬や納期、仕事内容、進め方などをお互いに了承したうえで契約を締結します。

アルバイトのような雇用関係がないため、企業と対等の関係で業務を進めることができます。

DAI
業務委託契約は、主に以下の3種類に分けられます。順番に見ていきましょう。
  • 準委任契約
  • 請負契約
  • 委任契約

準委任契約

準委任契約は、成果物の作成や事務作業を委託する契約で、時給計算で報酬が発生します。

Webデザイナーは準委任契約を交わすことで、委託された業務を時間内に滞りなくこなす義務を負います。

メリット

準委任契約では、稼働時間に応じて報酬がもらえるので、収入が安定しやすいという点がメリットです。

業務を安定しておこなうことが条件なので、成果物を納品することまでは求められていません。

つまり成果物の有無にかかわらず報酬が発生するため、請負契約に比べると収入が安定しやすいです。

デメリット

準委任契約では、決められたシフトで稼働しなければならないため、時間の自由度はそれほど高くありません。

成果物の納品義務がないと言っても、契約中は定期的な報告義務があります。

また契約の当事者はいつでも契約を解除できるので、企業側に評価されなければ、ある日突然契約を終了されてしまうリスクもあります。

DAI
責任が重くない分、契約自体も不安定だというデメリットがあります。

請負契約

請負契約は、成果物を完成させて納品する義務を負う契約を指します。

正社員やアルバイトと違い、成果物に対して報酬が支払われる仕組みです。

メリット

請負契約では、仕事する場所や時間を比較的自由に決められるという点がメリットです。

企業が求めるクオリティの成果物を納品することで、報酬がもらえる契約形態です。

成果物を完成させて納品することが義務であり、「どこで仕事をするか」「いつ働くのか」「どのように業務を進めるか」についての報告義務はありません。

デメリット

一方で、納品物のクオリティによっては、やり直しを指示されたり報酬が減額されたりする可能性もあるという点がデメリットです。

最悪の場合は、報酬の支払いを拒否されることもあるので注意が必要です。

委任契約

業務委託契約には、委任契約というものもあります。

委任契約とは、法律に関する業務を委託する契約です。

確定申告を税理士に委任したり、裁判を弁護士に委任したりする際に締結されます。

DAI
委任契約は法律に関する業務を委託する際に結ぶ契約なので、Webデザイナーが契約することはありません。

Webデザイナーが業務委託で働くメリット

Webデザイナーが業務委託で働く主なメリットには、以下の4つがあります。

  • 自分の好きな仕事に集中できる
  • 努力次第で収入アップが可能
  • 自分で業務時間を決められる
  • 人間関係のストレスから解放される
DAI
では、一つずつ見ていきましょう!

自分の好きな仕事に集中できる

業務委託契約の場合、さまざまな分野の案件から得意なものを選べます。

自分のやりたくない仕事を振られることもあり、ストレスが溜まる場面も多いでしょう。

しかし、業務委託契約なら自分の好きな仕事に注力できるので、ストレスをためにくく楽しんで働くことが可能です。

努力次第で収入アップが可能

最初は実績が少ない分、報酬も思うように上がらないかもしれません。

しかし成果を出し続ければ継続の依頼も増え、報酬アップのチャンスにつながります。

クライアント企業や仕事仲間とのつながりを通して、新たな仕事に結びつくこともあります。

会社勤めだと、会社の定めた評価基準や給与制度によっては、努力してもなかなか収入が上がらないという経験をした人も多いでしょう。

業務委託なら努力やスキル次第で単価を上げたり、案件の掛け持ちで収入を増やせたりするので、会社員の頃よりも効率よく稼げる可能性が高くなります。

自分で業務時間を決められる

業務委託契約の中でも、成果物を納品する義務を負う請負契約であれば、働く場所や時間の使い方は自由です。

納期に間に合うように自分で業務時間を決められるので、好きな時間に好きな場所で働けます。

DAI
自分の都合に合わせつつ、自宅やお気に入りのカフェなど好きな場所で働くことも可能です。

人間関係のストレスから解放される

会社に勤めていると、一緒に働く上司や同僚たちとの人間関係に悩まされることがあります。

DAI
ひどい場合は「もう会社を辞めたい……。」と辛くなってしまうこともありますよね。

しかし業務委託は雇用関係と異なり、クライアント企業と対等な立場で業務をおこなうことができます。

万が一合わない担当者に当たったときは、クライアントを変えることも可能です。

DAI
正社員と違い、上司やクライアントが固定されにくい点は魅力的ですよね!

Webデザイナーが業務委託で働くデメリット

一方で、業務委託契約のデメリットが以下の通りです。

  • 労働基準法が適用されなくなる
  • 福利厚生が受けられない
  • 仕事のトラブルはすべて自己責任

労働基準法が適用されなくなる

業務委託契約では、正社員やアルバイトのような雇用関係がありません。

報酬の条件や労働量に関して、法律の保護をあまり受けられない状態です。

最低賃金が法律で定められているわけではないため、業務量に対して安い報酬で請けることになる可能性もあります。

DAI
事前に業務内容や報酬をしっかりと確認し、納得の上で契約を取り交わすようにしましょう!

福利厚生が受けられない

業務委託契約では、雇用保険や労災保険などの社会保険も適用されません。

事故や怪我が発生しても、必要な手当てを受けにくいデメリットがあります。

そのため、自分で自分の身を守る意識をもっておくことが大切です。

万が一に備え、健康保険やフリーランス向け保険に加入しておきましょう。

仕事のトラブルはすべて自己責任

業務委託契約で万が一仕事のトラブルが起きた場合、すべて自己責任になります。

会社では従業員が起こしたトラブルについてある程度責任をとってくれますが、業務委託ではそうはいきません。

企業が求めるスキルを提供できなかったり、納期を守らなかったりすると、簡単に契約を切られてしまうこともあります。

最悪の場合、企業が受けた損害分の賠償責任を負わされることもあるのです。

DAI
業務委託契約は比較的自由度が高いですが、責任の重大さは変わらないのだという意識を常に持っておくことが大切です。

業務委託契約を結ぶには業務委託契約書が必要

業務委託契約を結ぶとき、必要不可欠なのが業務委託契約書の取り交わしです。

業務委託契約書は後々契約上のトラブルが発生しないよう、お互いを守る大切なものでもあります。

業務委託契約を結ぶなら、必ず取り交わしをおこないましょう。

業務委託契約書が必要な理由

業務委託契約書が必要な理由は、主に以下の2つです。

  • 契約上のトラブルが起きにくくなる
  • 万が一のときに証拠として使える

業務委託契約書には、仕事内容や報酬について明記されています。

もし十分な取り決めがなければ、思っていた以上のスキルを求められたり、報酬が少なかったりと契約上のトラブルが起きやすくなります。

トラブルに発展しないよう、前もって業務委託契約書を取り交わしておくことが重要です。

また、業務委託契約書は万が一のときに証拠として使うことも可能です。

DAI
たとえば突然報酬を減らされたり、契約書に書かれていない業務を依頼されたりしても、業務委託契約書があれば対抗できますよね。

あまり考えたくはないですが、もし裁判をおこなうことになった場合は業務委託契約書を提出する必要があります。

DAI
業務委託契約書を取り交わすことは、自分の身を守るために必要不可欠なものです。

業務委託契約で起きやすいトラブルとは?

業務委託契約で起きやすいトラブルとして、主に挙げられるのが以下の通りです。

  • 成果物を納品したが、報酬の支払いがなかった(少なかった)
  • 契約内容に無い業務を求められた

業務委託契約書の中で詳しく決めておけばこうしたトラブルを防ぎつつ、お互い納得した状態で業務を進めやすくなります。

秘密保持契約を結ぶ場合は秘密保持契約書を取り交わす

案件によっては、業務委託契約書とは別に秘密保持契約書を取り交わすこともあります。

秘密保持契約とは、契約中に知り得た機密情報や個人情報を、業務遂行以外の用途で第三者に開示しないという契約です。

企業と秘密保持契約を結ぶ場合は、秘密保持契約書を取り交わす必要があります。

業務委託契約締結の主な流れ

業務委託契約を締結するには、以下のような流れを踏むことになります。

  1. 契約内容の詳細について話し合う
  2. 業務委託契約書を作成する
  3. 契約書の内容を共有し、認識の相違を確認し合う
  4. 業務委託契約書を取り交わし、契約完了

①契約内容の詳細について話し合う

まずは、契約内容の詳細について話し合います。

  • 報酬
  • 業務内容
  • 契約期間

これらの項目について、ある程度明確に決めておきましょう。

②業務委託契約書を作成する

話し合った内容をもとに、業務委託契約書を作成します。

作成するのはあなたではなく、業務を委託する側の企業です。

③契約書の内容を共有し、認識の相違を確認し合う

企業が作った業務委託契約書を確認し、認識の相違がないか確認します。

この場で重要な部分をチェックしておかなければ、契約後にトラブルになる可能性もあります。

特に報酬や業務内容の項目は、必ずチェックしましょう。

ほかにも、たとえ小さな部分でも気になることがあれば先方に確認しましょう。

④業務委託契約書を取り交わし、契約完了

お互いに納得できる契約内容を記載した業務委託契約書を取り交わし、契約完了です。

本来であれば記名捺印が必要ですが、最近はクラウド上での電子契約が多くなっているため、その際は電子捺印で対応できます。

業務委託契約の締結前に確認すべき条件

業務委託契約を締結する際は、契約内容について企業と十分話し合っておく必要があります。

契約時に慌てないよう、あらかじめ確認しておくべき主な条件について把握しておきましょう。

DAI
実際に契約する際は、ぜひ参考にしてくださいね!

契約形態は何か

業務委託契約の中でも、契約形態が準委任契約か請負契約かを確認します。

契約形態によって働き方や収入の安定性に差が出るので、必ずチェックしましょう。

業務内容は何か

業務内容について、どんな業務を委託されているのかを確認します。

ここを確認しておけば、「思っていた範囲を超えた業務を任されて、報酬に見合わない仕事量をこなす羽目になった」というトラブルを未然に防ぐことが可能です。

報酬についての記載はあるか

業務委託契約書の中に、報酬についての記載があるか必ず確認しましょう。

また、以下の内容についても確認が必要です。

  • 報酬の支払い単位(時間単位・プロジェクト単位・納品物単位など)
  • 報酬の計算方法

業務内容や工数に見合う報酬がもらえるのかどうか、入念にチェックする必要があります。

報酬以外に経費の支払いはあるか

報酬以外に経費の支払いがあるかも重要なポイントです。

業務に必要な経費には、主に以下のようなものがあります。

  • PCの回線費用
  • 電気代
  • 交通費

これら経費が報酬に含まれているか、もしくは別支払いかを確認します。

特に、出勤や取材で外出が必要な場合は、交通費が含まれているかどうかをチェックしましょう。

この部分が決められていないと後で揉めることになるので、見逃さないようにしましょう。

稼働時間はどのくらいか

報酬が時給制になっている場合は、稼働時間についても確認する必要があります。

契約によっては精算幅(例:100時間を基準に、90〜110時間の精算幅で◯万円)が定められていることがあるので、あわせてチェックしましょう。

稼働時間精算幅外の控除・超過支払いについての記載はあるか

稼働時間の精算幅が設けられているときは、報酬の控除もしくは超過支払いがあるのかをチェックします。

実際の稼働時間が精算幅より少なかった場合は報酬がその分差し引かれ、多かった場合は加算される仕組みです。

「業務時間外も働いたのに、その分の報酬がもらえなかった」というトラブルを防ぐため、入念に確認しましょう。

報酬の支払日はいつか

報酬の支払日は、企業によって規定が異なります。

  • 報酬の支払日
  • 報酬の確定日(締め日)

これらの項目について確認しておきましょう。

納品してから検収が完了するまで報酬が確定しないこともあるので、納品から検収までの期間も確認しておくことをおすすめします。

契約期間、更新の有無について

業務委託契約の契約期間がいつまでか、契約終了後に更新できるのかどうかも確認しておきましょう。

また、更新する際の条件が何なのかについてのチェックも重要です。

DAI
更新する際の条件として、規定の期間以内にお互いに解除の申し出がない場合、自動更新される旨を定めている企業もあります。

損害賠償の記載はあるか

業務委託契約を結ぶうえで避けて通れないのが、損害賠償問題です。

  • 情報漏洩
  • 著作権の侵害
  • 秘密保持契約違反

このような損害を企業に与えてしまった場合、損害賠償を請求されることがあります。

DAI
損害の全額を賠償するともなれば、その額は数百万円に及ぶこともよくあります。

企業に損害を与えないように仕事をすることは当たり前ですが、損害賠償についての記載がある場合は念入りにチェックしておかなければなりません。

特に損害賠償が及ぶ期間や請求される条件については、漏れがないように確認をおこないましょう。

不利な内容は記載されていないか

稀なケースですが、業務を委託される側に対して明らかに不利な内容が契約書に記載されていることがあります。

  • 報酬の振込手数料を負担させられる
  • 契約終了後に発生した損害を全額賠償しなければならない

このような記載があった場合、契約締結後に気づいても後の祭りです。

あなたにとって不利な契約は、一度飲んでしまえばいずれあなた自身を苦しめることになります。

このような記載があったときは修正をお願いするか、丁重にお断りしましょう。

DAI
業務委託契約書の確認は非常に面倒ですが、未来の自分を守るために必ずおこなってくださいね!

Webデザイナーの業務委託に関するよくある質問

1.副業でもWebデザイナーの業務委託案件は受けられる?

可能です。 土日稼働や週1〜2日の案件も豊富です。特に納品ベースの「請負契約」なら、作業時間を自由に選べるため副業に向いています。

2.コーディングができなくても、案件は受けられる?

可能です。 LPのデザインのみやバナー制作、UI設計など、デザインに特化した案件も多くあります。

HTML/CSSなどのコーディングスキルもあると応募できる案件の幅が広がり、単価アップもしやすくなります。

3.完全在宅(フルリモート)の案件は多いですか?

非常に多いです。 WebデザインはPCとネット環境があれば業務が完結するため、リモートワークとの相性が抜群です。

地方に住みながら都心の高単価な案件を受注することも一般的になっています。

4.Webデザイン業務で単価を上げるために必要なスキルは?

デザイン以外のスキルを持つことです。

JavaScriptを用いた動的なコーディング、UI/UXデザインの知見、マーケティング視点(売れるサイト作り)などを持つと市場価値が高まり、高単価案件を獲得しやすくなります。

まとめ

Webデザイナーにおすすめの案件サイトに加え、業務委託契約を結ぶ流れや注意事項ついて解説しました。

DAI
自分に合う案件を探すことが重要なので、複数のサービスに登録して案件を探してみることが大切です。

フリーランスとして業務委託案件に取り組みたい人は、この記事を参考にして活動の幅を広げてみてください。

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